野付半島ネイチャーセンターのレストランで昼食を済ませた後
道の駅摩周温泉 に向かって出発しました。
今朝辿った100km近い距離を今度は東から西へと引き返します。
国道241号、243号、391号という3つの国道が交わる付近に道の駅はあり、1時間半で到着しました。
この道の駅からは、初日に訪問した 〝摩周湖” までは距離で10km、12~3分で行けます。
〝屈斜路湖” や 〝阿寒湖” にも近く、道東方面観光の拠点となる位置にあります。
私はこの道の駅に2009年9月に一度来ていますから、今回が2回目です。
でも、前回来た時とは全く違う道の駅に生まれ変わっていました。
以前来た時の道の駅の写真を、まずご覧頂きましょう。
(2009/9/17撮影)
7年前に訪れた時、駐車場の周りに芝生公園らしきものがあり、建物といえばこの小さな管理室のようなものしかありませんでした。
まさかこれが道の駅ではないよね、と半信半疑で中に入ってみると、そこは周辺の旅館などを紹介する観光案内所になっており、案内の女性がひとりだけおられました。
そこには道の駅スタンプが置いてあり、当時集めていた道の駅マグネットも販売していたので、道の駅だということが確認できたのです。
おそらく全国の道の駅の中で最も小さいと思われた摩周温泉の、現在の姿が次の通りです。
道の駅のある場所は三叉路になっていますが、道路を挟んだ向かい側に大きな、立派な道の駅が完成していました。
以前あった駐車場はそのまま 「道の駅第2駐車場」 として残り、先ほど紹介した昔の建物はおそらく取り壊したのでしょう、どこにも見当たりませんでした。
この日は日曜日ということもあって新しい道の駅は満車で、私たちは第2駐車場に駐車しました。
それにしても随分と立派になったものです。
実はこの道の駅ができたのは1993年(平成5年)4月ですから、全国で103カ所の道の駅が登録された、いわゆる第一号グループの道の駅なのです。
ですから当時はあんなに小さくとも道の駅の条件を満たしていたのかもしれません。
私が訪問した2年後の2011年(平成23年)7月にリニューアルして今の道の駅となったのですが、その床面積は890平方メートルで、以前のなんと 「15倍」 の広さです。
配置図が見当たらなかったので、HPから画像をお借りしました。
玄関ホールを入ると、右手が農産物や土産物の直売所です。
7年前と打って変わって、どこの道の駅にも引けを取らない立派な施設になっていました。
玄関ホールから、逆の左手に入ると、そこは立派なホールがあります。
観光案内所のカウンターもとっても広くなっていました。
このインフォメーションでは、摩周湖展望台とリアルタイムで連絡を取り合い、その日のベストなビューポイントなどを情報提供してくれます。
摩周湖や屈斜路湖のライブカメラの映像も、ここで配信されていました。
この日は、〝イベントコーナー” と 〝ギャラリー” の二つの会場で 「写真展」 があっていました。
道東を拠点に活動されている自然写真家 「横山 宏」 氏の作品展ですが、北海道の四季、そしてそこに生きる動物たちの生態が生き生きと描かれていました。
何度か紹介した 〝四角い太陽” の写真もありました。
私は写真に詳しいわけではありませんが、部屋の壁一面に展示されたそれらの迫力ある写真に、心から感動しました。
こんな写真を撮ってみたい、とも思いました。
売店で横山氏の写真集、カレンダー、DVDを販売していましたので、私はDVDを購入しました。
このDVD、自宅に帰ってから何度も繰り返し見ています。
今回の旅の最高の土産になりました。
道の駅の裏手に出てみると、そこには東屋風の休憩所があり、周囲は公園として整備されています。
こちらは24時間利用できる 〝足湯”ですね。
日本一小さかった道の駅は、みごとな変貌を遂げていました。