次は、私が楽しみにしていた一つである
道の駅サラブレッドロード新冠 (にいかっぷ) にやってきました。
太平洋沿岸に沿って襟裳岬方面に走る国道235号 “日高路” は別名 “サラブレッドロード” とも呼ばれます。
むかわの道の駅から新冠の道の駅までは48km、50分の道のりですが、このルート、北海道の中で私が好きなドライブコースのひとつです。
“サラブレッドロード” の名の通り、このルート沿いにはいくつもの牧場があり、サラブレッドが育てられています。
道路の左手には牧草地で草を食んだり、軽く駆け回っている馬たちの姿が見られ、右手には雄大な太平洋の海原がどこまでも広がっていて、地球の丸いのがわかるような気がします。
特にこの日のような晴天に恵まれると、それは素晴らしい景色なのです。
道の駅に到着してまず目に付くのが、この精悍な姿をしたサラブレッドの像です。
これは、“昭和の怪物” といわれ、日本競馬界に一大旋風を巻き起こした “ハイセイコー” です。
このハイセイコーを始め、日本の競走馬の約8割が、ここ日高管内で生産された馬なのだそうです。
その向こう側に目立つタワーが見えます。
ここは道の駅に隣接した “レ・コード館” ですが、タワーは “優駿の塔” と言って、その展望室は25mの高さがあります。
ここには全国から集められた74万枚ものレコードや懐かしい蓄音機が収蔵されており、国内最大級のスピーカーシステムで試聴することができます。
“レ・コード館” と、途中に点がありますが、これは “RE・CORD” であり、次のような意味があります。
「RE」: リターン(RETURN) リメンバー(REMEMBER) リフレッシュ(REFRESH)
「CORD」: ラテン語で “心” の意味
つまり、「レ・コード」 は、“心の再生、やさしさ、ゆとり、やすらぎ” といった広い意味を含んでいるのだそうです。
“新冠町” はこのように、“レ・コードと音楽によるまちづくり” に取り組んでいるのです。
もう一つこの道の駅で目立つのが、この蹄鉄の形をした競走馬の碑です。
この町で育ち、競馬界で活躍した競走馬が、1頭づつ写真入りで、受賞した賞とともに紹介されています。
この碑は道路沿いにずらりと並んでいるほか、ご覧のように通路の両脇やレ・コード館の周りなど、一体何頭分があるのか数え切れません。
なぜ日高地方がこれだけの名馬の産地になったかというと、明治5年に開拓使が馬の生産と品種改良を図る目的で官営の “新冠牧場” (後の新冠御料牧場) を開いたのが始まりだといわれています。
これが長い年月を経て、国内の競走馬の8割までもを生み出すまでに発展したのです。
こちらが道の駅の建物です。
そしてこれが道の駅の駐車場なのですが、何か気が付かれましたか?
駐車場の地面の円、これはレコードが描かれているのです。
これが道の駅の入り口です。
店内にフラワーショップがある関係で、入り口の周りにもきれいなお花がいっぱいです!
数々の名馬を生んできた誇りと、豊かな自然、それに加えて音楽によるまちづくりと、新冠はこれからも特色ある地方都市として発展してゆけるだろうと思います。