国道229号を更に18km北上し
道の駅いわない へやってきました。
ここは積丹半島(しゃこたんはんとう)の付け根にあたります。
“岩内郡岩内町” は、人口が約1万4500人の漁業、農業を主力産業とした町です。
特に “アスパラガス” は日本での発祥の地になっています。
大正11年に農学博士の “下田喜久三” 氏がこの地で初めて栽培に成功し、それが全国に広まったのだそうで、アスパラは岩内を代表する特産品のひとつです。
ここは一般の道の駅のように、道の駅の敷地内に駐車場はありません。
何カ所かに分散してスペースがあるのですが、私は6年前に停めたところを覚えていたので、道の駅から2~300mほど離れた、“木田金次郎美術館” と兼用のパーキングに駐車しました。
この写真が “木田金次郎美術館” で、駐車場と道を挟んだ向かい側にあります。
“木田金次郎” という人物は、有島武郎の小説「生まれ出づる悩み」のモデルとなった岩内町出身の画家です。
網元の次男として生まれ、生涯この岩内を離れることもなく、漁師をしながらこの地の自然を描き続けました。
美術館は、長男である木田尚斌氏の設計により、1994年に開館しました。
道の駅は、そこから少し歩いたところにあります。
これは道路を挟んだ向かい側から撮った写真です。
ヨットをイメージしているそうで、確かにヨットが帆を張っているように見えますね。
ここは元国鉄岩内駅の跡地であり、道の駅や先ほどの美術館、それに岩内地方文化センターなどの付近一帯を “岩内マリンプラザ地区” といいます。
道の駅の柱に、こんな案内が貼ってありました。
このトイレは、先ほどの “木田金次郎美術館” の隣の公園の中にあります。
つまり、道の駅には専用の駐車場はおろか、トイレさえ無い、ということです。(^▽^;)
道の駅の玄関では、こんなキャラクターが迎えてくれました。
岩内のゆるキャラで、“たら丸” です。
岩内は、北海道におけるスケトウダラ延縄漁業発祥の地であり、その “タラ” から名付けられたものです。
このたら丸くん、「第1回ゆるキャラ日本一決定戦」 で全国準優勝を果たしたつわものです。
道の駅は正式名称を “ガイドセンターたら丸館” といいます。
どちらかというと、観光案内所がメインで、土産物なども並んでいます。
ですから、この施設自体としてはごく小さいのですが、各地への観光の拠点となるだけに、お客さんの出入りはとても多いです。
そして、もうひとつ今回楽しみにしていることがありました。
この道の駅をすこし先に行ったところに、おいしい食事処があるのです。
“焼き魚定食” がメインで、漁港らしく10種類ほどの魚から選ぶことができます。
前回食べたホッケの焼き魚定食をもう一度食べたくて、早速行ってみました。
でも・・・・
時間がちょうどお昼時で、人気店だけあって店内はぎっしりの満員、しかも待っている方がずらっと並んでいます。
迷った末、次の道の駅に期待することにして、併設された特産品販売所で買い物だけ済ませて出発することにしました。