次に目指すのは積丹半島にある
道の駅オスコイ!かもえない です。
“神恵内(かもえない)” という地名は、アイヌ語で “美しき神秘な沢” という意味の “カムイナイ” が語源なのだそうです。
この神恵内村がどこにあるのかを再確認しておきましょう。
ご覧の通り積丹(しゃこたん)半島の日本海側になります。
この日本海沿岸の “追分ソーランライン” が荒々しい奇岩の続く海岸線であることは既に紹介しましたが、特にこの積丹半島にはいると更に絶景スポットが連続します。
残念ながら今回途中で車を停めることができず、あんまり良い写真がないので、パンフレットから1枚だけお借りしました。
(神恵内パンフレットから一部を切り抜き)
この青い海を特に、“シャコタンブルー” と呼びます。
この道の駅は実は、私は初めて訪れます。
2004年(平成16年)9月の台風18号でこの道の駅は壊滅的な被害を受け、一旦閉鎖されてしまったのです。
そしてリニューアルして再開したのが、2010年(平成22年)4月なのです。
道の駅は意外とシンプルでした。
そして、今まで何度も見た、“にしん街道” の標識も立っていました。
神恵内もやはり江戸時代からニシン漁が盛んで、本格的な村づくりが始まった明治時代に最盛期を迎え、繁栄の象徴ともいえる “ニシン御殿” が立ち並んだものです。
ですが大正元年に全道一の漁獲量を記録したのを境に水揚げは年々減少し、ニシン漁は衰退してしまいました。
現代の神恵内は、“育てる漁業” と “観光業” を2本柱に村の活性化に取り組んでおられます。
道の駅の中に入ってみると、まず正面には観光案内を兼ねた、レジカウンターがあります。
店内はごくシンプルで、最大の特徴としては、この中央に置いてある “水槽” です。
この水槽には、神恵内が育てる漁業として取り組んでいる中のひとつである “ホタテ” が入っています。
それ以外の商品も多少は壁側に並んでいますがごくわずかで、店内の半分ほどはテーブルと椅子だけの休憩コーナーでした。
岩内の食事処でホッケの焼き魚定食を諦め、このかもえないのレストランに期待した私たちは、見事に裏切られてしまいました。
次の道の駅までは1時間以上かかります。
それまでお腹が持ちそうにないので、店内に唯一売っていた饅頭を買って、休憩コーナーでお昼ご飯代わりとしました。
次は、積丹半島を横断し、半島の反対側の付け根にある、“余市” を目指します。