2日目になりました。
宿泊した登別温泉のホテルを出発して最初に向かったのは
道の駅だて歴史の杜 です。
2日目のこの日、5日間でこの日だけが雨の予報でしたが、朝のうちに少しぱらついただけで、ほぼ終日良い天気に恵まれました。
初日に宿泊したのは、登別温泉の “第一滝本館” というホテルです。
今回JTBの航空券、ホテル、レンタカーがセットになったプランを使ったので宿泊地の選択肢は狭くなって、この付近、登別しかなかったのです。
でもこのホテル、バイキングの夕食も良かったし、さまざまな種類の浴槽がいくつもある巨大な温泉には驚きました。
登別東ICから伊達ICまでを高速で走り、全行程43km、45分ほどで道の駅に到着しました。
6年ぶりに訪れた道の駅ですが、石垣に囲まれた城跡のような佇まいは以前と変わりません。
正面にある大きな門が、“大手門” です。
その大手門前の広場には、巨大な兜が置いてあります。
この兜、前回来た時は他の場所にあったように思います。
細い三日月の前立を飾った兜、といえば “伊達政宗” ですね。
ここの地名が “伊達市”、そしてこの伊達政宗の兜、実はこの地は仙台の伊達家と大きな繋がりがあるのです。
戊辰戦争で新政府軍に敗れた仙台藩は、62万石から28万石に減封され、その分家であった「亘理伊達氏(わたりだてし)」 も2万3千石から58石程に減俸されました。
領主伊達邦成は、家臣の窮状を救い、戊申の汚名をすすぐために、家臣団2800名を率いてここ北海道に移り住み、開拓に取り組むことを決意します。
当時明治政府は、ロシアの南下政策に対応するために北海道の開拓と警備に力を入れており、「北門の警備は武士の本領」 のスローガンのもと、亘理伊達武士団は新しい大地に夢を託したのです。
この地は現在、“総合公園 だて歴史の杜” となっていますが、旧伊達氏邸跡の7千坪の土地に、“伊達市開拓記念館” を始めとするさまざまな施設が整備されています。
大手門を中に入ってみると、そこは広大な芝生公園になっており、その先には巨大な建物が見えます。
これは “カルチャーセンター” で、写真では分り難いですがその先には総合体育館もあります。
これ以外にも、先ほど紹介した “開拓記念館” 直木賞作家宮尾登美子さんの “文学記念館” などがあります。
更に奥へ進み、この建物は “黎明観” といって、藍染め体験と刀剣製作実演施設です。
6年前に来た時はここが道の駅で、売店などがあったと思いますが、現在は移転したようです。
伊達は北海道で唯一の “藍” の生産地であり、藍工房では75名が一度に体験可能です。
また、伊達藩の武士が築いた伊達市は武士の魂が宿っており、日本刀作りも根付いているのです。
もうひとつ面白いのが、この道の駅のレストハウスとなっている、 “びっくりドンキー” の建物ですね!
武家屋敷風の建物になっていますが、屋根にはしゃちほこならぬ、牛ほこ?があり、すべての窓からいろんな動物が顔を出しているのです。
さて、最後になりますが道の駅の本体です。
実は、大手門に向かってすぐ右手に、2012年4月に新築移転していたのです。
入り口には、“来たぞ伊達男道の駅” の垂れ幕が・・・・(^∇^)
いつもの道の駅登録証だけは、店内を探し回ったけど見つかりませんでした。
まさに “歴史の杜” の名前にふさわしい道の駅だったと思います。