次にやってきたのは、30軒近い体験工房が点在する
道の駅たくみの里 です。
ここは群馬県の最北端、“利根郡みなかみ町” にあります。
道の駅からは雪を抱いた山々が見えますが、方向からするとおそらく谷川岳の山系だと思います。
道の駅がある “須川平” は、かつて旧三国街道の宿場町として栄えました。
そして明治には養蚕で栄え、その後は日本の原風景を残す純農村地帯として発展してきました。
標高が500~600m、広さが330haという須川平には、須川・笠原・谷地・東峰という4つの集落があります。
ここに古くから伝わる伝統手工芸・歴史文化・食文化といったものを若い世代に伝承し、あわせて高齢者の生きがい作りを目的に、平成5年ころから、“たくみの里事業” がスタートしました。
これがその、たくみの里の全体像です。
たくさんの体験工房が点在するのがお分かりだと思います。
ここには 「NPO法人たくみ会体験工房」 に所属する工房が約20か所、その他の工房も含めると30か所に近い体験工房が点在し、それはそれぞれ独立した経営になっていて “たくみの里” を形成しています。
どんな工房があるのか、パンフレットからほんの一部だけ紹介しましょう。
そのたくみの里の玄関口であり、その案内所として機能するのがこの道の駅です。
この写真が “宿場通り” であり、道の両側にいくつもの体験工房が並びます。
この通りは国土交通省の “歴史国道” にも選定されており、地元住民による植栽や電柱の地中化など、周囲の建物に配慮した景観づくりが行われています。
道の駅は、この “豊楽館” という建物の中にあり、ここにはそば打ち体験、農産物直売、土産物販売、貸出自転車などの施設があります。
少し見にくいかもしれませんが、このような配置になっています。
入り口の横ではジェラードを売っていました。
入り口を入ってすぐ左手にあるのが、この貸自転車です。
たくみの里をこの貸自転車で回って、いろんな体験をするということです。
入り口から右手が、売店、食堂、そば打ち体験などの入った建物です。
いつもの道の駅とは少しばかり雰囲気が違う部分もありましたが、それぞれの地方が独自の手法で町興しや、伝統工芸の伝承、高齢者の生きがい造りに取り組んでおられる、非常に参考になる事例だと思いました。