その1か所目が世界遺産の町 “那智勝浦” にある
道の駅なち です。
熊野三山といえば “熊野本宮大社” “熊野速玉大社” “熊野那智大社” の3つのことで、全国に3000社ある熊野神社の総本山です。
人々はこの熊野の霊場を目指して熊野古道の険しい道のりを何日も歩き通し、熊野詣を果たしてきました。
2004年7月にユネスコの世界遺産に認定されましたが、その “熊野那智大社” が、ここ那智勝浦にあります。
ここはその那智大社や那智の大瀧の玄関口に位置しますが、JR那智駅に隣接しています。
世界遺産のお膝元だけに建物も荘厳な造りです。
中心に “世界遺産情報センター” と “丹敷の湯” という温泉施設があり、その左手がトイレ、右手に “JR那智駅” があります。
駅舎はこれも社殿風の建物ですが、ここは無人駅です。
かつては賑わったらしいのですが、熊野観光の玄関口を那智勝浦駅に譲り、現在は特急も停まりません。
駐車場の端に “農産物販売所” がありますがまだ閉まっています。
全体の配置がこちらです。
ここへの到着が9時半だったのですが、開店時間は10時になっています。
仕方が無いのでそれまで待とう、ということにして付近をうろうろと時間をつぶしていました。
すると誰かが世界遺産情報センターの建物に入って行くのが見えました。
あれっ?と思って行ってみると、とっくに開いています。
農産物直売所が10時開店で、ここは8時半からだったようで、時間を無駄にしてしまいました。
入口に世界遺産らしいパネルがあります。
2階が温泉ですが、こちらは13時から22時までの営業です。
3月なのでお雛飾りと、それにサッカーの資料が展示されています。
実は日本サッカーの父といわれた中村覚之助の出身地がこの地なのです。
そういえば日本チームのシンボルは足が3本のカラス “八咫烏(ヤタガラス)” で、それはここ熊野の伝説のカラスでしたね。
道の駅スタンプを押していると、そこにおられた町の観光課の職員らしい方が、色々と世界遺産について説明をしてくれました。
那智の滝は、昨年の台風12号の被害で滝壺に巨岩がいくつも落ちてきて、無残なことになっているのだそうです。
その方のお薦めで、世界遺産の情報センターに入ってみました。
パネルや資料がたくさん並んでいるその奥に、大型ディスプレーがあり映像で那智の世界遺産の紹介を見ることができます。
10分程度だったと思いますがとても迫力ある映像でした。
燃え盛る巨大な松明を神社に奉納する火祭りが圧巻でした。
その火祭りに使う松明の実物もここに展示されていました。
ここからは、もう一か所の新しい道の駅 “瀧の拝太郎” に向かうのですが、戻ってきてから那智の滝を見て帰ろう、ということにしました。