連載14【長澤松平風聞記】最終章 その14 | 東海愛知新聞『矢作に住んでみました』バックナンバーはコチラ

新聞に掲載した記事は、

 

新聞社の社長様の許可をいただき、

 

さらにリライトの必要があればリライトをした上で

 

こちらのブログに掲載している

 

できれば、

 

いつもお世話になっている新聞の売上に

 

少しでも貢献したいため

 

ブログへのアップは数週間の期間を置いてから

 

アップするようにしている

 

 

そのタイムラグが

 

私の頭の中を混乱させることもあるのだが、

 

文章を作り上げていく上では

 

非常に役に立っている

 

少し時間を置き、頭を冷やしてから

 

自分の文章に向き合うことは

 

客観的に自分と向き合うことになるので

 

とても面白くて、勉強になるのだ

 

 

 

また、新しい発見や思いつきも生まれ

 

タイムスリップする回数も増えて

 

楽しい

 

 

しかも

 

自分が書いた文章のはずなのに

 

(ほほぅ。いったい誰が書いたんだろう・・・)

 

そう思うこともしばしばである

 

 

 

今回の「長澤松平シリーズ」は

 

個人的には、非常に興味深いテーマで

 

ちょうどNHK大河ドラマ『どうする家康』も始まり

 

その登場人物の中で、やはり一番のキーマンになった

 

「築山御前」(女性だからキーウーマンかなぁ)に大注目

 

長澤松平家とのつながりが、ものすごく深かったのだろうなと

 

改めて感じた

 

築山御前の有村架純ちゃんが言っていた

 

考えは、私も非常に同意していたところがあり、

 

ドラマでは、あのようなセリフがあったので

 

非常に驚いた

 

あの、時代を先取りした考えは

 

商人の考えであり

 

松平一代目二代目、三代目から

 

三代目嫡男であった長澤松平家へと

 

受け継がれたのだと思っている

 

商人と、商人の動きがなければ

 

生活は成り立たない

 

商人という存在がなければ

 

武士も将軍も

 

着物や刀、果ては大砲だって

 

手に入れることはできないのだ

 

 

 

新聞紙面上では、この

 

1行を書きたいがために

 

たくさんの史実を求めて、現地へ赴き

 

できる限りの資料を集めるのだが

 

そこで得られた情報や知識も

 

書ききれないことが多いことが

 

非常にもどかしい

 

いや、そういう肉付きがあって

 

文章を書けるのが醍醐味なのだけれども

 

 

 

取材をする中で感じることは

 

史実は誰にもわからないということ

 

史実は目星をつけるための、非常に大まかな

 

骨組みであり

 

その骨と骨の隙間には

 

どれだけのドラマと犠牲があって

 

その小さなひとつひとつの出来事が

 

どれだけ大事なのか

 

ということ

 

人によって、大事なものは

 

それぞれ違うということ

 

そして

 

どれだけ権力を手にしても

 

どれだけ財産を手にしても

 

人に悩みは尽きない

 

ということである

 

 

 

 

それにしても

 

長澤松平家は面白い

 

多分、一般の認識よりずっと

 

裏社会を牛耳っていたのではないかと思うよ

 

裏社会と言っても、悪い意味ではなく

 

表に出ない、床下の部分を支えていた

 

そういう、表に出ないところに

 

真実は詰まっていると思うのよね

 

 

そして、活動の範囲や、人脈も

 

今までの常識を覆す一族だと思う

 

 

 

私は、そんなふうに

 

人前にはさほど出ることもなく、名が残らなかったとしても

 

社会や人のために、陰で支える人たちのことが

 

たまらなく魅力的に感じるのだった