養老公園の中にある料理旅館『清風楼』で美味しい朝食を食べた後、
旅館から歩いてあの有名な「養老の滝」を観に行きました。
かなりの急坂を息を切らしながらようやく辿り着いたその滝は、
思っていた以上に立派で、厳かな雰囲気に満ちていました。
Wikipediaには以下のような解説があります。
養老の滝(ようろうのたき)は、岐阜県養老郡養老町にある木曽川水系に属する
落差32m、幅4mの滝である。岐阜県により設置された養老公園内にあり、
揖斐関ヶ原養老国定公園に属する。
日本の滝百選及び養老の滝・菊水泉として名水百選に選定されている滝である。
また、菊水泉にも伝わる古今著聞集に記載されている、滝の水が酒になったという
親孝行の伝説「養老孝子伝説」など故事がある[3][4][5]。
この地を行幸した元正天皇は「醴泉は、美泉なり。もって老を養うべし。蓋し水の
精なればなり。天下に大赦して、霊亀三年を改め養老元年と成すべし」との詔を出し
「養老」に改元した。
親孝行の伝説は「まんが日本昔ばなし」にも「養老の滝」のタイトルで
取り上げられていて、今回の旅行の前にYouTubeで予習していきました。
滝から下りて来たところに、「ひょうたんランプ舘」という
小さな施設があったので覗いてみました。
ご覧の通り、全て瓢箪に彫刻をしたランプシェードのランプが、
部屋の全面に飾られているほか、天井からもたくさん吊るされていて
とても幻想的です。瓢箪を育てている方がご主人で、丁寧に解説して
くださいました。ちなみに絵柄や模様のデザインは奥様の担当だそうです。
瓢箪もいろんな品種があって、形もさまざまなことに驚かされました。
この後、養老公園の広い敷地の中でも広大なスペースを占める
「養老天命反転地」へと向かいました。
凄く広い公園なんですが、変な形をした建物?オブジェ?が点在していて、
不思議な空間感覚に襲われます。
そのいくつかには中に入ることも出来て…
いろんなものが「反転」しているような、奇妙な空間でした。
Wikipediaには以下の解説があるので引用します。
養老天命反転地(ようろうてんめいはんてんち)は、岐阜県養老郡養老町にある
養老公園内の有料施設である。荒川修作とマドリン・ギンズによる構想を公園施設
として作った。作品の中を回遊し体験することで作品を鑑賞するモダンアート。
芸術作品であり、博物館法に定める博物館・美術館ではない。
1995年開園。荒川修作とマドリン・ギンズ (en) のプロジェクトを実現させたもので、
作品は『極限で似るものの家』と『楕円形のフィールド』から成る。『極限で似る
ものの家』と『楕円形のフィールド』を結ぶ溝状の道には、彼らのメインテーマで
あった〈死なないため〉と言う言葉を取り、『死なないための道』と名付けられて
いる。『楕円形のフィールド』には大小様々な5つの日本列島があり、最大のもの
には24種の薬草が植えられていた。公園の有料施設部分には、作品の他に養老天命
反転地記念館、昆虫山脈、不死門が含まれている。これらの付属する施設も荒川修作
とマドリン・ギンズによる。
開園当初から非常にユニークなテーマ性が高く評価されてきた。『極限で似るもの
の家』は、建物内の机や壁・天井が上下左右を全く無視した場所に配置されており、
視覚的な錯覚を体全体で楽しむ施設である。『楕円形のフィールド』は、日本列島を
モチーフとした屋外施設だが、起伏に富んだ地面が不思議な感じに構成されており
(通路の床面がいつのまにか壁面となる、など)、これも感覚の不安定さ・危うさを
体全体で楽しむことを目的とした施設である。こうした日常生活では触れる機会の
少ない錯覚感、不安定な感覚を体全体で味わうことにより、人間本来の感覚を再確認
することを主要なテーマの一つとしている。また、例えば子供連れの場合、危険そう
で子供から目が離せない等、お互いの存在を常に意識しながら過ごすため、人と人と
のつながりのあり方やバリアフリーについての問いかけも行われている。
養老公園の不思議なコンセプトは謎がいっぱいですが、
広大な空間で自然と人工の絶妙なバランスを感じることができて
面白い体験となりました (^ ^♪