ペレニアルフラックス(2016) | ぐんまの庭を目指して

ぐんまの庭を目指して

群馬県の平野部に住む家でガーデニングをしています。イングリッシュガーデンでもなく、和風の庭でもない、「ぐんまの庭」「我が家の庭」を目指して、試行錯誤中。
使用カメラ:Pentax K-3II

ペレニアルフラックスの季節です。今年もいっぱい咲いています。

 

 

このブログ「ぐんまの庭を目指して」で、一番多くの方に見てもらっているページは、間違いなく一昨年書いたペレニアルフラックスの記事です。

 

2014年のペレニアルフラックスのページ

 

ときどきアクセスログをチェックしていますが、本当にたくさんの方が見てくれていると思います。嬉しいです。今でも記事を読んだ方からコメントをもらったりします。まさかこんな風になるとは思っていませんでした。

 

ペレニアルフラックス(linum perenne)

アマ科の宿根草。中央アジア原産らしい。日本名は宿根アマ、学名はリナム、英名がペレニアルフラックス。寒さと乾燥に強く、痩せた土地でも根を張って育ってくれます。

 

 

今回は、私がフラックスを育てていて、気をつけていることをいくつか書いてみます。これからペレニアルフラックスを育てようとしている方の参考になれば嬉しいです。

どうやって植える?

私がよくブログに載せているこの景色。

 

 

庭の入口から見た景色。フラックスが咲き出すと毎朝この景色を見ることができます。これを見ると、すごくいっぱいのフラックスが植えられているように感じると思います。

 

ところが、この場所を横から見ると・・・

 

 

真ん中にぽつんと一株のフラックスがあるだけ。中心から左右1.5~2mくらいの間は、イカリソウとかホスタとかシモツケソウなどの他の宿根草が、普通に育っています。左右の写真には写っていないところには、たくさんのフラックスが育っています。

 

これを、再び角度を変えて見ると、こんな風に見えるのです。

 

 

まるで一面にフラックスが咲いているように見えるでしょう?

ペレニアルフラックスは、花が咲くときは大きく広がる植物です。

なので「つながりを意識して、かたまりを点々と庭に植える」という方法でも、ブルーの花が広がる景色を楽しめると思います。

 

種まきとこぼれ種から増やす

フラックスは寒さに強いですが、暑さには弱いです。もしかしたら平野部で毎年出てくれるのは、日本では北海道くらいかもしれません。ぐんまの平野部のウチでは、芽が出てから咲くまでは枯れずに育ってくれますが、花が終わるとほぼ確実に枯れます。

 

 

それだけに、咲くときはたくさん花をつけて、できる限り多くの種を残そうとします。毎年、途方も無い数の種が庭じゅうに落ちていると思います。

以前は、夏越しをどうやったらできるかと考えて、種をつけないように切り戻したりしていました。今はもうほとんどやっていません。それよりも、なるべくたくさんの種を落としてくれるようにすることを意識してます。

自然にこぼれたり、採った種を庭のあちこちにばらまいたりしながら、フラックスが種から増えてくれるようにしています。

 

 

昨年くらいから、庭のあちこちで小さなフラックスの芽がたくさん出てくるようになりました。ほとんど雑草状態と言ってもいいかもしれません。

上の写真で見えているフラックスには、私が植えたものはありません。全部こぼれた種から育ったものです。

 

他にも自分で種まきをして苗を作って、咲いて欲しい場所に植えることもしています。植えた苗と、自然に育った芽が庭では共存しています。

自分で種まきしたときの記事は、こちらをご覧ください。

 

 

乾燥に強いのです

「乾燥に強い」と私が実感したのは、こぼれ種から育ったフラックスを見たから。

分かりやすいのは次の写真。ここは防草シートを敷いた上に数センチ砂を敷いてあるだけの場所。雨が降れば湿りますが、すぐに乾燥するし、地面には有機物はほとんどないかなり痩せた場所。

 

 

水やりなんてしてません。それでも雨が降った時に芽を出して、ぐんまの冬の乾燥を超えて咲いています。上の場所でフラックス以外に雑草も生えていないのは、マメに草取りをしてるからではなく、ほとんど育たないからです。確かに花は少ないですが、こうして育ちます。

フラックスには水やりも肥料も必要ありません。ちゃんと雨が当たって水はけの良い場所であれば、あとは見守るだけです。

 

 

花壇に(あまり)植えない

ウチで咲いてるフラックスは、他の宿根草やバラが育つ花壇には、ほとんど植えていません。芝生や砂が敷いてある通路の端っこ、砂利の中、木の根元近くの小さなスペースなどで育ってます。いくつかは花壇の中で育てていますが、風が吹いた時に倒れてしまうのは、だいたい花壇の中の株。おそらく原産地でも、気温の低い乾いた荒れ地で育っているのだと思います。痩せた土でがんばって根を張った株の方が、強く育つ気がします。

 

あと、花壇から離すことで、他の宿根草に囲まれずに日当たり良く育てることができます。日当たりと風通しは大事だと思うので、今のウチの庭での育て方はフラックスに合っているのかもしれません。

 

 

ガーデニングを始めて7年目。

ペレニアルフラックスに出会ったのは、たぶん庭づくりを始めた最初の年。テレビで見た庭がきっかけでした。その時からずっと「一番好きな花」であり続けています。

バラが大好きでたくさん育てている人がいるように、きっと私はフラックスが作る景色を見たくて、毎年育てていくのだと思います。

 

 

ペレニアルフラックスの花をキレイに撮るには、どうしたらいいのか未だに悩んでいます。もっと想像力が欲しいな~

 

この花を好きになる人が、少しでも増えますように。

(画像をクリックすると、ちょっと大きい写真を見ることができます。)

 

↓ぐんまの庭の植物の紹介と育て方をまとめています↓

庭の植物の紹介と育て方・2016年