昨日の新聞で面白い記事がありました。
メスがオスより長寿な理由です。
精子や卵子などの生殖細胞が、オスでは寿命を縮め、メスでは逆に伸ばす働きをしていると大阪大学の研究チームが発表しました。寿命に性差が生じる理由の一つとして考えられるとのこと。
人を含む多くの動物でメスはオスより寿命が長い傾向が見られるがその詳しい仕組みはわかっていませんでした。
阪大の石谷教授らは、アフリカに生息する魚に着目し、遺伝子の働きを操作して、生まれつき生殖細胞をできなくすると、オスは寿命が平均１３％延び、メスでは逆に７％短くあり、差がほとんどなくなったそうです。
精子をできなくしたオスを詳しく調べると、肝臓で活性型ビタミンⅮが多く作られ、筋肉の再生能力や骨の量が維持されたそうです。卵子ができないメスでは、血液を凝固させるタンパク質が増え、血管に血の塊が詰まるリスクが高くなったそうです。
また、生殖細胞のある魚では、活性型ビタミンⅮを投与すると、オスでは平均２１％、メスでは７％寿命が延びたとのこと。
人間でも、１００歳超の長寿者はビタミンⅮと関わる遺伝子に特徴的な変化が見られる場合があるそうです。
脊椎動物の寿命に生殖細胞が関わっていることを明らかにした、面白い研究成果ですよね。
ちなみに無脊椎動物では寿命の性差がないそうです。
もっと研究が進めば、寿命の男女差がなくなっていくかもしれませんね。
今日本では平均寿命は男性で８０歳くらい、女性で８７歳くらいです。かなり差がありますね。
私は夫より長生きするのだろうな。夫に先立たれると寂しいだろうな。でも女性の方が長生きだから仕方ないですね。