楽天イーグルスができた時、俺はかの巨人軍のファンをやっていて、自分が新しくできた地元のチームのファンになろうとは考えもしなかったが、仙台のラジオやテレビはイーグルスの試合ばかりやるようになり、自然な流れで俺も2005年の五月か六月頃にはしっかりイーグルスのファンになっていたんだが、どうだろう。やめときゃよかったんだろうか。というのも楽天イーグルスという球団がまったくファンのほうを向いていないことが明々白々だからだ。
それは全く勝てそうもないチームの監督になってくれた田尾安志氏を一年で解雇した時に早くも明らかになっていた。
さらに四年目にして初めてクライマックスシリーズにチームを出場させた野村監督の解雇。
デーブ大久保やブラウンはともかく、平石や今江の一年での解約はファンの想いとは完全に一線を画すものだった。
まともに扱われた監督はなんと星野仙一氏ひとりだけ。
そしてとどめは石井一久との関係確立。
法外ともいうべき額でのFA浅村との契約。チーム史上最大の功労者、田中将大とのあまりにもお粗末な関係性。
外れ続きの助っ人たち。ろくでもない采配しかできない三木の監督再登用。
彼のどんなところにチームを任せられるような信用性を感じることができるんだろうか。いつまで付き合い続けるんだろうか。
その昔、かの巨人軍のファンだった頃、他のチームの4番バッターをどんどん引っ張ってくる球団のやり方に憤っていたもんだが、それと同じような「球団のやり方は大嫌いだが、チームはやはり嫌いになれない」というやるせなさを今は毎日毎日感じさせられている。
こんな気分になるんならプロ野球チームのファンになんてなるんじゃなかった、とまで思っちまうのであります。