●福島第一原発の収束作業
⇒最終的に「30~40年後に核燃料を回収する」という壮大な、世代を超えた仕事。
●中抜き⇒東電が「一人一日10万円」が末端では1万5千円という具合。(報告者は9千円)
●ATOX アトックス
・日本で一番大きい人夫出し業者
・原子力代行、原発における諸雑務、一番下の仕事に人を出す会社
雑巾がけが主な仕事、綿の手袋だけでタイベックも着ない~労働環境(待遇)が最悪
何年やっても雑巾がけとゴミ片付け(技術はつかない)
・20代のプレカリアート(新自由主義の下で、就労も生活も心境も不安定な状況に晒されている労働者層を指す造語)を大量生産。地元の人はいない。
・ダンピングの尖兵
原発労働の現場と反原発運動のと乖離
●「東電社員の賃金なんてカットしろ」の声⇒作業員の賃金もカットされる
●「東電を解体しろ」⇒収束も廃炉もできなくなる
●反原発の声が廃炉作業を東北に押しつける
●「一人が100ミリシーベルトを浴びるのではなく、100人で1ミリシーベルトを浴びよう」が理想
●一案⇒原発労働者には「健康問題について一生見る。何かあったら補償する。賃金も高遇する」とすべき。「もちろん中抜きもなし」
二案⇒徴兵制のように、「次はあなたがここで一週間、被爆作業をやってください」と強制する
※反原発運動をやっている人も原発の電気の恩恵を受けてる人も、全員、原発労働をやったほうがいい。
●圧倒的多数者の首都圏の人たちが、少数の福島・新潟などの原発立地地域の人たちに対して、植民地支配のような眼差しを持っている。反原発運動にもそういう眼差しが感じられる。
沖縄に基地を押し付けている目線と似ている。沖縄と東北は弱者の歴史を負っている。
このことに思いがいたらなかったら、反原発運動はおしまい。
●「第一原発が撒いた放射能を東京湾に埋めるので東京の人たちは気をつけて下さいね」
ということをやっても、東京は絶対受け入れない。でも東京の人は逆のことを当たり前にやっている。
傲慢な力を行使していることにすら気づいていない。
●『月刊政経東北』(福島)11月号「巻頭言」
「霞が関の関心は、大震災や原発事故から年金制度改革やTPPなどに移りつつある。補償も除染も震災復興も不十分な中、抗議の意味を込めて、汚染土を国と東電に返す運動を進めたい。送り先は……」
●「第一段階=被害者意識 第二段階=加害者の自覚」から、
「本当の犯罪者をきっちり人民の手で裁きましょう」という動きに持っていくべき。