「特定の人間にこんな殺意を覚えたのはいくらかぶりだ。」
そう思いながら、僕は小論文について話す教師の話を鵜呑みにしながら、アキバ抹殺の作戦を練っていた。
授業ごとに変わる僕らの授業でフグと相談しながら作戦を練っていたのだが同じ教室にアキバもいるため、俺たちは細心の注意で話し合っていた。というのも、中学の頃からアキバと僕は一緒なのだが、アキバの地獄耳は相当なものがあると少しばかり有名なのである。まぁ、地獄耳というか、あまりにも個性的なキャラで周囲の中でも浮いてしまうために起こる過剰な被害妄想から来ているのかもしれないが・・・とにかく恐ろしい!
作戦が失敗になってしまった今だから分かることだが・・・
奴は紛れもないニュータイプだった!
「さて・・・どうしてやろうか?」
僕はアキバに注意を払いつつ、立案をする。
フグは少々、怖がっていた。アキバは自分が何かされると執拗に詳細を確かめに来て、仕返しもその10倍だからである。それを知っての恐怖である。
震えるフグを見て僕は嘲笑した。
「お前に怨みはないのか?あるだろう?いや、あるはずだ!」
そう言って僕はフグの闘争心を駆り立てるのである。俺はもうその時、復讐鬼と化していた。
「バレンタインだしな・・・」
そう思っていた僕は、ふと一年前のバレンタインを思い出した。
一年前・・・バレンタイン当日。
僕は同じクラスの友達と美術室に向かっていた。
美術室に入って席に座り、先生がデッサンの紙を配って、黒板で説明に入る。
一番後ろの僕は見慣れた光景を見ているはずなのに何か違和感を感じた。
「あれ・・・?おかしいぞ!?何かが違う・・・何かが・・・」
僕は美術室を見回してみた。・・・別に何もおかしくない・・・。
僕は何もなかったかのように黒板のある前方を見た。異変に気づいたのは黒板とアキバの頭が重なって視界に写った時だった。
「あんれぇ~っ!!!?アキバの髪の毛、サラサラやんけっ!?( ゚-゚)( ゚ロ゚)(( ロ゚)゚((( ロ)~゚ ゚」
まさに晴天の霹靂!なんで、そんなことに驚くのかというと、彼はいつもパーマがかかったように髪の毛がクルクルなのだ。
「何でお前はいつもそんなクルクルしてるんだよ?」と聞くと彼は「シャンプーしかしねぇもん。リンスすんのがめんどい」と答えたのだ。
この発言からも想像がつくように彼はファッションに疎い。彼の雄姿が見れるのは決まってゲームの中!故に彼には二次元の勇者という座右の銘があるほどだ∑ヾ( ̄0 ̄;ノ
「そんな彼でもバレンタインばかりは色気づくんだなぁ~ヽ(゜▽、゜)ノ」と気づいたみんなは大笑いしていた。もちろん、僕も( ´艸`)
そんなことを思い返して見ると今年の彼もきっと「色気づきたいだろう」と思った。だが、去年、リンスをしただけで笑われたのを引きずっているのなら、何もしてこないかもしれない。
・・・それは僕としても面白くない・・・(>_<)
そう思った瞬間、コ○ン君が事件の真相が分かった時のような稲妻が脳裏に走る!
「閃いた!」
フグが叫んだ僕を見て凄く驚いている。
授業後、高笑いをしながら、フグに作戦内容を話す。
出てきた一言は「・・・お前はダミアンか・・・(((゜д゜;)))」
廊下中に響く僕の高笑い・・・極悪な感じがするが中学の頃はこれでも生徒会をしていました。知る人ぞ、知る・・・我輩は“化け猫”である。
発表しよう・・・作戦名!
“アキバをプロデュース。”
もはや、完全なパクリである。まぁ、これも学生の考えに従事してのこと。
その恐怖の蹂躙作戦の内容については次号!
