私は断る事にかなりストレスを感じる。
特に決まっていない事に対して
考えて結論出さなければならない事。
自分で仕事をするようになってからは
これがすこぶるストレスになった。
というのも、会社員時代は
判断基準が
会社にとってベストなのか
お客様にとってベストなのか
社員にとってベストなのか
という3択しかない。
自分にとってベストという事はひとつもなくて、
上記の3択の中で答えを出していく。
だけど、自分で仕事をしていくと
お客様にとってベストな事でも
私にとってマイナスな事も出てくる
要はやりたくない事もやらなければならないという事なんだけど
起業当初は、自分が我慢すればいいと思って断ることを極力しなかった時期もあった。
せっかく声をかけてくれたのだから
なかなかできない事だから
勉強になるから
と、理由を付けて
断らないを貫いた。
そして、先回りして
ちゃんと仕事が終わるように
相手のサポートをしていくようになった。
でもね、それって
会社員の時みたいに我慢してるんだって気がついた。
何でも受け入れるって事は
会社なら当たり前だと私は思う。
だって、会社においては
会社から求められる事に対して
対応して成果を出す事でお金が貰える。
いくら違うと思っても
社長がこっちと言えば
こっちを向いて仕事をしなければならない。それが上手くいくように段取りしなければならない。
それが会社員なのだ。
でも、個人事業主は違う。
お客様の求める方向が
自分の行きたい方向とは限らない。
これをやって欲しい
あれをやって欲しいと言われても
それは指示でも命令でもないんだから
むしろ、自分で方向を出していかなければならない。
その中で違うと思うことは断らなければならない。という事も発生してくる。
流されてお客様ファーストでやっていく事の方が手っ取り早く喜んでもらえるし、楽だ。
でも、心がついてきていない事や納得できない事なら
それは自分がやりたくない事なんだ。
だって、お金だけを稼ぐためだけに個人事業主になっているんじゃない。
そこには夢や自己実現を叶えたい希望がある。
起業してからしばらく経って
それに気がついて
私はいくつか仕事を手放した。
今、本当に手放して良かったと思う。
手放した仕事の中には私が提供している価値がわからない相手もいたし、私自身も自分の価値がよくわかっていなかったから、都合のよい使い勝手のよい扱いを受けたわけ。
だからこそ。
私はこれをやっていく。
だからこれはやらない。
やるならばこういう条件ならばやる。
そういう決断も大切なんだと思う。
それは、自分のためでもあるけれど
相手のためでもある。
だって、私は断って申し訳ないという気持ちでいっぱいだったけれど
やっぱりそれは価格以上の事を求められていたからそれをやる事により私自身がすり減っていく事がわかってもらえないのも嫌だった。
でも、相手はこの価格でやってくれるからと思っていたのに。という気持ちも発生しているとは思う。
計画の中に私を組み込んでいたんだと思う。
そんな事が伝わってくるから
申し訳ない気持ちになるという負のスパイラル。
そうは言ってもこちらの了解ないままに勝手に計画に組み込まれても。と、今なら思う。
お互いに良くない。
断らないって事はそういうよくないコミュニケーションを引き寄せる。
そこで大切なのは
きちんと目標を見据えて
自分の道を歩くという事。
自分はどうしたいのか？
と、きちんと考える事。
自分の道を歩くと決めたならば
きっと自分にとって良いものやいらないものがもっと明確に見えてくるはず。
そうなると、
使う時間の配分も変わり
これには時間を使うべき
これには時間を使わなくて良い
と、確信を持って決める事ができる。
最近もまた
もう辞めた事に対して
お誘いが来たりしたけれど
私はそれに使う時間や気力はない。
と、確信できたからこそ
きちんと断る事ができた。
ひとつひとつ、自分で決めなければならない。
ひとつひとつ、自分で決める事ができる。
どちらも大変さと喜びとが合わさっているからこそ面白い。
結局私は組織で動きたくないし
自由に自分のやりたい事がしたい。
束縛されたくないし
ルーティンの中に組み込まれるのが嫌だ。
私を勝手に計画の中に組み込まないでくれ、と思う事がよくある。
これは夫婦であってもそう。
手伝ってほしいという事に
私の夢や未来に全く関係ないじゃない？って事はお断りしている。
何でもできるけど
何でもやりたいわけではない。
そんな事がわかったここ数年。
自分勝手で一匹狼な自分がいる事もよくわかった。
なんでも受け入れそうで、嫌なことは絶対したくないのが自分。
そんな気難しさもあるんだなって、ようやくわかったのも
自分らしさをなくして
自分らしさを取り戻した結果。
そして気持ちが乗らないけどやってみたり
やっぱりできないと断ってきた結果。
その時は申し訳ない気持ちや
優柔不断で情けない気持ちでいっぱいだったけど
そんな事を積み重ねた事によって見えてきたものがある。
何も無駄はないという事。
この結論を出すために
体感して経験する事が必要だったんだと。
大切な自分の時間。
大切な自分の体力気力。
どこに使う？
それは自分の夢であり、お客様に対して。そして家族に対して。
だから今は違うという事はきちんと断るというのがお互いの為でもあると、今は理解できる。
幸いにも私の周りは尊重してくれる方が多いから
たとえ断ってもその後も関係を続けてくれている人ばかり。
声をかけてくれた
頭に私の事を思い浮かべてくれた
それだけでもうれしいことで感謝したいこと。
だからこそ
断るって難しい。
断るって気力を使う。
でも、お互いをきちんと尊重しているならば断ったって関係は続く。
それで縁が切れるなら
それだけの関係なんだと思う。
でもきっとご縁があればその気持ちにどんな形であっても報いることはできる気もしている。
そんな事を考えた今日この頃。
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