絵を描くということ、レッスンでお伝えしたいこと | *RoseLotus*

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油彩画、水彩画、パステル画(天使画)などを描いています。エンジェルリーディングもしています!大腸がん、子宮体がん、卵巣がんの経験を通して感じたことも書きはじめました。

元気になってきて、レッスンもまたやっていくので、少し絵のことを書きたいなと思います。


薔薇を描きたい方が多いかなと思いますので、なにが大切なのか、なにをお伝えしようとしているのかを少し書いてみようかなと。


最初の4枚は水彩画です。これは、鉛筆で下がきをして、水彩絵の具で塗っていくという、とてもシンプルな描き方をしています。抽象化もしていません。ですので、下がきの段階でしっかり薔薇の形を捉えることができれば、比較的誰にも描きやすい技法だと思います。


この描き方は、水彩、油彩、アクリル、ペン画など他の画材でも描いていくことができるでしょう。









ここからはパステルと色鉛筆で描いた薔薇です。

パステルはハードパステルを粉にして塗っていますが、細かい所は色鉛筆を使います。色鉛筆だけで描くより、ふんわりとしたやわらかい仕上がりになります。




前の水彩画とはとても違うのは、明るいところを消しながら描いていくところなのです。


輪郭も消しゴムで消して行きますし、水彩の時は白いところは塗らないのですが、こちらも白は塗らない、または消します。


消しゴムは白いペンという感覚です。


このやり方は、ネガティブスペースを見ることが必要になります。写真のポジとネガの、ポジを消して、ネガの部分を塗っていく描き方と言えるかと思います。普通の描き方と反転している意識です。


そこが、少し難しいと言われるところかもしれません。

この葡萄は、まさにネガティブスペースを意識して描いています。明るいところを消して、暗いところは強調するように暗く塗っています。


でも、おそらく「輪郭を描いて、塗る」というやり方の方が、簡単だと思います。


ですので、私が何年も前からレッスンをしてきて、いつも「難しい」と言われ続けて、頭を抱えてきた部分は、ここにもあるのかなと思うのです。







この薔薇も、白いところを残したり、消しながら描いています。右脳を使うやり方です。



ただ、それ以前に形を取ることが大事ですね。


かと言って、デッサンをしてくださいとも、なかなか言いにくく。


でも、デッサンをそんなにしなくても、形を取るコツはあると思っています。


対象物をよく見ることは、もう本当に大前提で基礎の基礎ですが、それを紙に描く時に、どうバランスをとって描いていくか。少しのコツでできると思います。


これはあくまでも絵を描くということについてです。パステル和アートで型紙を使いますが、「描く」ということを私はしたいので、和アートをやっている方にフリーハンドで描くというと、悲鳴が上がるのですが、そもそも絵を描くって、フリーハンドだと思うので、私は毎回逆にそこに驚いて何年もやってきまして、絵を描くことをお伝えしたいと思っております。決して型を使うことを否定しているのではありませんし、型を使うこともありますし。


ただ、自分の手で自由に描くことは、絵を描く大きな喜びだと思うのです。


ですから、とりあえず薔薇を描くのであれば、まず下がきをしっかりするところからお伝えしたいと思うのです。

 

たくさんお休みして、今後どうレッスンをしていくかをずっと考えてきて、もう辞めようかと何度も思っても、辞める方向にならないので、まだ私がささやかながら学んできたことをお伝えする流れなのだと思います。


楽しく描くには、やみくもに練習するのではなく、物の見方、技術のコツなど、少し知るだけで面白さが違ってきます。あとは、好きなだけ描くだけです。


自分が描きたいと思うものを、自由に好きなように、色で遊びながら描く楽しさ、喜びは、本当に人生を変えるほどの力があると思います。自分の描いた絵に助けられます。


その辺を、少しずつお伝えできればと思っている次第です。