中学校生活が始まり、勉強に力を入れるために、クラブ活動も、負担の少ない文化部、コンピューター部に入部して、最初の中間テストでは、英語・数学・社会で100点満点を取り、理科と国語も90点以上、文句なしの学年1位を取りました。
100点満点はその後、取れることはありませんでしたが、中1の最初なので、テスト範囲も少なかったため、覚える項目が他のテストより少なかったためでもあります。それでも、小学校のテストで100点よりも、中学校のテストで100点を取れる方が、嬉しかったですね。
さて、中1の夏休み、最初の事件が起きます。
事の発端は、母親と姉が新興宗教にハマってしまい、さらに、2人が父親にも入会を勧めたところ、激怒したというもの。
その怒りは収まらず、当時購入していた巨大なソースの瓶を台所で壊してしまうという。
何も知らない私は、何がなんだか、その状況を座って見ることしかできませんでした。
母親と一緒に、その集まりに行ったこともありましたが、当時の私は何について学んでいるのかよく分かりませんでした。
母親は話を聞いてとても感心していて、救われた様子でした。
当時の母親は、専業主婦で、私には分からないところで相当悩んでいたようです。父親との関係や、親戚との関係など、心が疲弊していたのだと思います。
そんな心を癒すためにできることを探して、朝の集まりに行ったり、知り合いから勧めてもらって色々な集まりに通っていたようです。
姉も、そんな母親に勧められてか、同じ集まりに参加していました。姉は大学1年生。大人と対等に話ができる年齢です。姉も、かなり強く父親に対抗していたようでした。
私の心臓はドクドクと、自分でも分かるくらい恐怖で慄いていました。当時買っていたうさぎを抱きながら、いつもと違う心臓の動きに気づいたか、うさぎもじっと私の胸元にいてくれました。
その日を境に、家庭の雰囲気は一変しました。