休日の午後にひとつ行き場を失ってから
数か月。その場所でこそうかぶアイデアがあったので
心にたまってアイデアになるまえの形のものが
どこにもはきだされないまま腐っていった。
もう一か所の隠れ家にたくさん通うようになったが
ほどなくしてそのお店も移転と聞き、
自分のなじんだところが
次々になくなっていくことを
寂しく思っていた。
しかしなんと移転先は、
先に閉店したお店の後継らしいと
わかりびっくりした。
ひとつの輪につながったような安心感。
仕様は変わると思うが見える景色は同じだろう。
思い出をあたためたり
来ないものを待ったりすることもできるだろう。