15年と5か月のった車と
ついに別れた。
卒業式も泣けてこないのに
その日は泣けそうだったけれど
それはこの車との別れがかなしいというよりは
この車にのっていた間の
15年と5か月が
あまりに楽しい日々で
いろいろあって
(それはだれでもそうだとおもうけれど)
その楽しいいろいろあった年月に
何かひとつの区切りになるような
「完」な感じになることへのさみしさである。
新しく始まるストーリにも
期待はもちろんあるけれど
この15年に匹敵するものは難しい。
続編の映画に対して、期待が大きすぎて
どんなにすばらしくても1作目のほうが良かったと
思ってしまうみたいに。
そんなわけで
続編は やめて
まったく新しく始めよう。
違うものだと思えば
もっと素敵なものが見つかるだろう。
新作をつくっていく自分を守る
新しい車はぴかぴかでやってきた。
試乗車もつくられていない時期から
本物もみないで絵だけで決めたから
こういう色だったのか~と届いてから思った。
この意外性もこれからの新作を予感している。
いまのところほとんど同じ車の人はみないけれど
5月くらいになると街にあふれるのだろう。
前の車がアウトロー感満載だったのと比べるとだいぶ違う。
これからは
普遍的で
世の中に認められる
新作もつくっていきたい。
そう、本当に、もっと素敵なものが見つかるだろう。