半年ぶりくらいに
バッハを弾いたら
鍵盤に爪があたって
かちかちかちかち鳴った。
ピアノ弾かないと
爪をこまめに切らない。
ピアノ弾いているときは
深爪なくらいに
切ってたのに。
気になるから途中で
弾くのをやめ
爪を切ってから
また最初から弾く。
心をプレーンに
戻したいときのバッハ。
さざ波がすぐにおさまっていく。
音楽に力があると
本気で信じられる時間だ。
バッハでなければならず
自分で弾かなければならない。
しかし5年ほど前
最後のレッスンで弾いていた
イギリス組曲フランス組曲あたりは
もうまったく弾けないレベルに
落っこちてしまい
インベンションの最初の2声のが
やっとゆっくりというところである。
いざというときのために
2~3曲はバッハを弾けるように
しておかなければならない。
途中でつまずいたら
そこで切れてしまう。さざ波が起こる。
ぜったいにつまずかず
テンポも一定で
淡々と弾かなければならない。
いざというときのために?
そんなときが
あるのかとおもうとこわいけれど
人生はまだまだ長いので
やっぱり準備しておかなければならない。