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「ほらよっ!コイツで終わり!!」
-ギシャアアア!!-
嵐が最後に残った一匹を倒し、広場には元の静けさが戻ってきた。安堵のせいか、ほぅと一つ溜め息を吐く俺の肩に手を置いてにこやかに嵐は笑った。
「お疲れ~♪やっと片付いたな!!」
「そうだな」
一段落して、とりあえず周りの様子を確認する。案の定・・・さっき考えていた事は的中していたらしく、大小問わずすっかり日が暮れた広場に傾いた陽の光に照らされて輝く石で埋め尽くされていた。
「召喚獣だったってわけか・・・こうして見ると綺麗だと思うけど、いい迷惑だよなぁ」
「同感」
しかも召喚獣。誰かに召喚されたのは明らかだし、それにあの魔物の数、尋常ではなかった。・・・もしかして、単独犯じゃないって事か?
「・・・」
「蓮、どした?」
「いや、何でもない」
「そうか?ならいいや。早く帰って飯食いたいなぁ・・・腹減ってきた」
「そうだなぁ」
ってあれ?俺達、こんなにゆっくり出来ないよな?・・・久々に嫌な予感がする。
「嵐・・・俺達、早く逃げた方がいいよな」
「あー」
そう、もうすぐ軍の討伐隊がやってくる頃合いだろう。あの人達、どうも苦手なんだよなぁ。色々聞かれると困る。もしかしたら、犯人扱いされる可能性だって否めない。そういえば、広場にいた人達は勝手に避難してくれたみたいだな。
「じゃっ!軍が来る前にさっさと帰・・・」
嵐がそう言いかけた。しかし、帰る前に来てほしくないものが、先に到着してしまったようで。
「貴様ら!!ここは今、立ち入り禁止区間だ!!何をしてる!」
「やっべ・・・」
終わったな、俺達。
「なんだよ!!ちょっ、俺達マジでちょー善良な一般市民だってのっ!!」
俺と蓮は、討伐隊のオッサンに捕まった。必死に俺は弁解を試みるが、頭に血が上ってるのか全く話を聞こうとしなかった。
「そんな物騒な物を持った高校生の話など信じられるか!」
弁解はそんな言葉で返される。つか!今じゃ、当たり前に高校生武器持ってるつーの!畜生、このオッサン頭固すぎ!
「それでもやってないって言ってんだろっ!」
必死に否定している俺の隣で、蓮ははぁと溜め息を吐いた。
「・・・嵐、諦めろ。どう言ったってもう軽く容疑者扱いなんだし」
「お前ほんとにこういう時、潔すぎだろ!」
ほっんと、親父でも誰でも良いから、誰か助けてくれよ!!
五話です。いきなり大丈夫なの?これ・・・って感じになってますけど、大丈夫かな?自分でも不安です。主人公、諦め早い・・・。