発達障害の特徴を考える ②感覚過敏(聴覚・嗅覚・味覚・触覚など) | 一緒に歩いていこう、またそう言える日まで ~自死遺族の日記~

一緒に歩いていこう、またそう言える日まで ~自死遺族の日記~

反復性うつ病と診断されていただーさん。
闘病5年の末、2017年9月突然私を残し逝ってしまいました。

《一緒に歩いていこう》

これはだーさんと私の闘病ブログのタイトルでした。
今はだーさんの死と自分の生に向き合うブログです。

最初の記事 序章は コチラ
前の記事  ①コミュニケーションが苦手 は コチラ

②感覚過敏(聴覚・嗅覚・味覚・触覚など)

《聴覚》

だーさんは、小さな音に敏感です。
パサ、パキ、ミシ。
小さな音に反応し
「今の音何?!」
と私に聞くわけです。

小さい頃から音に敏感だったそうで、自称『サバンナの草食動物』と言うくらい敏感です。
最近は、家の中でする音に関しては気にならない傾向にあります。
前は、音のした方に行って確認しないと気が済まなかったのですが、今は私がその都度
「●●が落ちた音じゃない?」
って言えば納得するというか、私が気にしない態度をすることで自分も気にするほどではないのだという認識がついた?のかも知れません。

けれど、外の音は敏感。
何の音?何の音?とよく聞かれます。
そのたびに
「ああ、●●してる音じゃない?」
と。

音への敏感さはだーさんよりもおかーさんの方が強い傾向にあります。
「今の音なに?」は親子共々。
他の人にも「音を気にし過ぎるんじゃない?」と言われるそうなので顕著なのだと思います。

《嗅覚》

もっかだーさんは『神の鼻』に悩まされており、精神的にもとても疲れてしまうようです。
嗅覚に敏感なのも子供の頃からなのですが、過去の経験上からもストレスや疲労と大きく関ってるように思われます。

だーさんは遠足が大嫌いな子供でした。
酔うからです。
酔うというのは三半規管の影響というのもありますが、だーさんの場合は『バスに乗ると酔う』という緊張とストレスが『神の鼻』を誘発してしまい、バスの中に篭もる様々なニオイの集合体にノックダウンしてしまうのだそう。
遠足を休んだこともあるとかなので、よほど辛かったのかも知れません。

一度『神の鼻』になってしまうと、安定剤を飲んで効くのを待つか、自律神経のお薬を飲むか、アルコールで多少なり麻痺をさせるか・・みたいな対処療法になるのですが、基本的に思い込みが強いので、プラシーボ効果でもあるかも?知れません。

《味覚》

だーさんは昔は食べられないものが沢山ありました。
今も絶対に食べられないものはありますが、少しずつ克服しています。

これはだーさんのおかーさんの影響もあります。
だーさんのおかーさんは偏食家であって好き嫌いがとても多く、食卓にあがるご飯が限られていた為に社会に出て「初めて食べた」物があまりに多かったというのもあります。

(ちなみに、おとーさんは好き嫌いがなかったため、おとーさん専用のおかずはあったそうですが、だーさん達は食べさせて貰えなかったのだそう)

味覚と嗅覚と触覚は連動しています。

だーさんの嫌いな胡瓜などの瓜系は、ニオイが先に来て、味や食感が相俟って『おばーちゃんの味』になります。
『おばーちゃんの味』って何の味だ?ですが・・・。

だーさんは、魚介類は基本苦手です。
理由は『磯臭いから』
磯臭いのが嫌なわりには釣りは好きなのです。(笑)
しじみやはまぐり、あさり、たこ、イカ、たらこ、めんたいこは大人になってから食べられるようになったもので、他の貝類やエビやカニ、ウニなどは今も『磯臭い』という理由から食べられません。
どれも私にしてみたら『磯臭い』と思うのですが、何がどう違うのかわかりません。

おかーさんは、乳製品全般、魚介類が全般的に食べられません。
『人間が食べるものじゃない』らしいです。(笑)
麺類も、うどん、ラーメン、そばは平気ですが、ひやむぎ、そうめん、パスタは食べません。
ていうか、食わず嫌いが何せ多いです。

《触覚》

基本的に不用意に触られる事を嫌います。
要は「触りますよ~」という前置きの行動がなく、突然触られると飛び上がるほどびっくりして酷い時は怒ります。
「うわ、びっくりしたー」という普通のびっくりじゃなくって、不愉快極まりない、みたいな。

例えば、女性は特にかもですが美容院に行って髪をカットしてもらったりシャンプーをしてもらうと気持ちよくなって眠くなるものだと思うのですが、だーさんの場合、それは苦痛であり早く終わって欲しいものになります。

以前は私が頭を触る事も嫌がっていましたが、今では問題はありません。
私以外はダメですが。

つづく