10位は栃木大会1回戦の宇都宮東対栃木翔南・栃木農・エイジェック高等学院で、阪神でプレーした中野佐資監督率いるエイジェック高等学院が、連合チームとして初の公式戦に臨みました。4月に開校し、硬式野球部は部員は2年生2人と1年生1人の3人。中野監督はコールドでの敗戦をスタンドで見届けました。「できればね、いい結果が出てくれると良かったんでしょうけど、まあその悔しさっていうのが1番、このあとのパワーになってくれるとは思うんで。楽しみですよ」引退後は少年野球の指導は行ったが高校生を相手にするのは初めて。「打てば響くじゃないですけど、教えたことがすぐできるっていう部分はすごい楽しみですよ。結果がそのまますぐにでてくる、まあアドバイスしたことがすぐにできるっていうのは、すごい良いことだと思ってます」と笑顔を見せたわけです。
9位は兵庫大会2回戦の宝塚対宝塚西で、宝塚西は宝塚に1対5で敗れて初戦突破を逃しました。初回2死二塁で4番で主将の兵頭篤哉が左越え適時二塁打を放ち、先制に成功しますが、これが唯一の得点に終わり逆転負けを喫しました。清水次郎監督は元朝日放送アナウンサー。夏の甲子園大会の実況などを担当していた中、2016年に同社を退社して高校教員に転身。西宮甲山で監督を務めたのち、今年4月から同校に赴任。監督としての夏初勝利が懸かった一戦でした。監督は試合後に悔し涙を流しながら「4点差だったけど、ほんの少しの差だったと思う。この差を埋められるように頑張ろう」と選手たちに伝えたわけです。
8位は東東京大会2回戦の青稜対駒込学園で、駒込学園は4対10で青稜に敗れ、初戦突破はなりませんでした。駒込学園は初回に3点を先制されるも、2、3回に1点ずつ返し追い上げ、6回に再び3点を奪われますが、その裏に1点を返し、7回にも得点。中盤以降も粘り強く攻撃を重ねたが、反撃はあと一歩及びませんでした。駒込学園の「5番・DH」で出場した背番号10の島田祐希は、小学生まで空手や水泳など個人競技に打ち込み、空手では全国大会にも出場。この日は2打席凡退して途中交代となりましたが、最後までベンチから仲間を鼓舞し続けたわけです。
7位は愛知大会3回戦の豊田大谷対小牧で豊田大谷が、最大9点差をひっくり返す大逆転勝利で4回戦進出を決めました。6回終了時点で0対9と大量リードを許しますが、コールド負け目前の7回に打者12人の猛攻で一挙7点を挙げて2点差まで迫り、さらに8回に2点を奪って同点に追いつくと、9回は1死満塁から押し出し四球という劇的なサヨナラ勝ちを決めました。豊田大谷は1997年と1998年に夏の甲子園に出場。1998年は4勝を挙げて4強入りを果たしたわけです。
6位は北北海道4回戦の帯広三条対士別翔雲で、春の北海道大会で4強入りした士別翔雲が、2対11の7回コールドで帯広三条に敗れ、8強入りを逃しました。1回1死一、二塁。ピンチを迎えた場面で雨が強まり、試合が中断。再開明けに2者連続適時打を許し、3点を先制され、2回にも1点を失うと、グラウンドコンディションが悪い中、3回には失策も絡んで4失点。4回を無失点に抑えたものの、5回から3イニング連続失点でリードを広げられました。打線も相手のエース左腕・安藤美壱の前に4回2死まで無安打。6回に2点を返しますが、序盤の大量失点が響きました。士別翔雲は昨秋の北海道大会で8強入りし、センバツの21世紀枠候補校に選出されました。2025年春から4季連続北海道大会出場で、いずれも8強進出。昨夏と今春は4強に進出し、公立校ながら近年安定した成績を残していたわけです。
5位は静岡大会2回戦の浜松商対浜松西で、第2シードの浜松商が苦しみながらも浜松西とのシーソーゲームを7対6で制し、初戦を突破。お互いに点を奪い合い、4対4で迎えた6回表に浜西が4番・渡辺健介捕手の左前打で1点を勝ち越せば、浜商も1番・山内瑛太三塁手の三塁打で追いつきます。8回、浜西が2死一、三塁からの敵失で勝ち越しますが、浜商は1死一、三塁から山内の2点二塁打で逆転。両校合わせて28安打の打ち合いを制し、戸塚和也監督は「負けてもおかしくない展開。よく我慢した」とナインの粘りを評価したわけです。
4位は千葉大会2回戦の千葉経大付対八千代松陰で、昨夏準優勝の八千代松陰と、春夏通算5回の甲子園出場を誇る千葉経大付が対戦し、千葉経大付の先発、姫田怜偉投手が9回111球を投げて6安打無四球で完封勝ち。最速118キロの変則左腕は「これまで練習試合ではフォアボールを出してしまうこともあったけれど、今日はなかった。100点をあげてもいいかな」と笑顔でコメント。鳥取県出身の姫田は「レベルの高い千葉で野球をやりたい」と激戦区・千葉の高校へ進学。冬には山を走るなど下半身のトレーニングで基礎能力の向上に努め、大仕事をやってのけた左腕は「自分たちが目指しているのは優勝。先を見ずに一戦一戦大切に戦いたい」と力強く次戦を見据えたわけです。
3位は岐阜大会1回戦の長良対岐阜城北で、2年ぶりの優勝を目指し大会に臨んだ岐阜城北に敗れ、初戦で姿を消しました。7回まで両校無得点という投手戦となりましたが、8回に長良の打線がつながり、先発した岐阜城北の右腕・与那覇麗心から3点を先制。岐阜城北もこの回安打を放つなど反撃に出ますが、得点には結びつかず、6安打で完封負け。 岐阜城北は夏4回、春1回の甲子園出場を誇る強豪。昨秋は県3位で東海大会出場、今春も県4強で優勝候補に挙げられ、2024年夏以来の聖地復活を狙うも、厳しい結果となったわけです。
2位は西東京大会1回戦の東海大菅生対摩工科で、東海大菅生が参考記録ながら継投でノーヒットノーランを達成し、6回コールドで初戦を突破。先発した吉田潤晴投手は5回を投げ2四球を与えながらも無安打無失点。2番手の薗部大輔投手も1回を3者凡退に抑え、6回を無安打無失点で締めくくりました。吉田は「立ち上がりは少し緊張しましたが、4回くらいから冷静になって相手の応援も聞こえてくるようになりました」と笑顔を見せっました。試合後には若林弘泰監督が今年度限りで退任する意向を表明。主将の吉本壌外野手は「ベンチに入れなかった3年生の思いも背負って、監督とスタンドにいる3年生を絶対に甲子園へ連れていきたいと思います」と力強く誓ったわけです。
1位は兵庫大会2回戦の報徳学園対育英で、春季近畿大会で優勝し、2年ぶりの夏切符を目指す報徳学園が接戦を制して初戦を突破。初回1死二、三塁から4番藤本碧空内野手が左翼フェンスを直撃する先制の2点三塁打。5番丸尾泰毅内野手も右翼前に落ちる適時打で続き、計3点を先制。藤本は1点差に迫られた直後の5回に左翼ポール際へのソロを放ち、7回には3本目のヒットとなる左安打を放ちました。 投げては先発したエース左腕の沢田悠佑投手が8回2失点。9回は谷口哲星投手が暴投で1点を失いますが後続を抑えました。報徳学園は春夏通算39度、育英は同19度の甲子園出場を誇る伝統校。第2試合に登場する神港学園と合わせ、1995年の選抜大会に出場した3校が同日に同一球場で試合をすることとなり、球場には朝から多くの観客が詰めかけたわけです。