2024年7月7日夏の甲子園地区予選ベスト10(1) | ロロモ文庫

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10位は広島大会1回戦の大竹対大柿で、選手13人で臨んだ大垣は三回、大竹の猛攻にあい7失点。迎えた四回、2死二塁の場面で5番・堀井幾斗主将が中前適時打。1点をかえし「よっしゃー」と喜びましたが、その後4点を奪われ、五回コールド負け。「大勢の部員がいるチームから1点奪えた。誇っていいと思う。野球を続けてよかった」堀井は目を赤く腫らして振り返ったわけです。

9位は広島大会1回戦の吉田対三原で、4点差をつけられて迎えた九回2死。三原の中本壮一郎主将は吉田の先発・船岡稜投手の166球目となる初球をフルスイング。勢いなく右中間に上がった打球。右翼手がグラブに収めた後も、一、二塁間でしばらく外野方向を見つめていました。「スコアボードを見て、本当に終わったんだと思いました」主将として、言葉をかけたり、片付けを率先したりしているうちに、部員から「ボス」と呼ばれるようになり、平龍人監督は「信頼の証しですね。彼に最後の打席が回ってきたのも運命かなと思います」とコメント。 「ボス」の最後の夏は無安打。「打ちたかったです」と中本は目を潤ませたわけです。

8位は滋賀大会1回戦の彦根翔西館対安曇川・湖南農・信楽・甲南・愛知・長浜農で、安曇川・湖南農・信楽・甲南・愛知・長浜農は部員不足のため滋賀大会史上最多の6校連合で臨みましたが、6回コールド0対17で敗れました。5回終了時は0対7。6回表にコールドの規定となる10点差が付いて臨んだ裏の攻撃で、先頭の市瀬晴外野手(甲南)が三遊間を破るチーム初安打。さらに、途中出場の宮下剛志外野手(愛知)も連打で無死一、二塁に好機を広げたが、後続が倒れて無得点に終わりました。坪内勇人監督が務める長浜農は選手が1人もおらず、部員は女子マネジャーの大野楓さんのみで、5校の選手が付けた背番号は長浜農のもの。「きょうで一旦、この6校連合は解散になりますので、秋以降どうなっていくかわかりませんけれども、この子たちは礎になってくれたと思うので、それぞれの学校でまた伝統が続くようにやってほしいと思います」と坪内監督はコメント。昨秋は安曇川を除く5校連合で臨み、初戦の2回戦で八幡商に0対31で5回コールド負けしたことを踏まえ、最後まであきらめずにプレーしたナインの成長ぶりを称えました。村井昊明主将(愛知)は「負けてしまって悔しい。勝ちたかったが、最後まで気持ちをちゃんと出せた」と振り返ったわけです。

7位は宮城大会1回戦の東北対気仙沼で、五回裏無死。守る気仙沼にとって0対5の劣勢の場面。打席に入ったのは2打席連続で右方向のヒットを打っている東北の6番、種村一晟。そして種村の打球はまたも右方向へ伸びていき、右翼手の河野開主将は後方へ伸びていく球に向かって走り、左手のグラブを伸ばし、滑り込みながら好捕球。「負けたくない一心で、気持ちで捕った」 気仙沼の3年は4人のみ。後輩が多い中、主将として誰よりも声を出し、引っ張っていこうと決めていて、七回、気仙沼の攻撃前の円陣でチームを鼓舞。「3年生の夏、もっと続けるために全力でいこう」この回、得点にはつながらなかったものの、この試合で初めてとなる連続安打が出ましたが、チームは0対7で敗戦。河野が野球をするのは高校まで。1962年に甲子園に出場した気仙沼。伝統のユニホームに別れを告げ、河野は次の夢に進むわけです。

6位は静岡大会1回戦の浜松日体対下田で、浜松日体は下田の石坂天投手の切れのいい変化球を打ちあぐね、ゼロを重ねていましたが、8回裏、「低く鋭い打球」を意識して岡本拓也選手が右中間に放ったライナーは勢いよく転がり、同点の二塁走者に続いて本塁にすべりこみました。1対2で負けた下田は、2年生の石坂投手を3年生がもり立て、石坂は「来年は仲間でもっと強くなりたい」と誓ったわけです。

5位は大阪大会1回戦の同志社香里対港で、同志社香里が10対4で勝ち、2019年以来5年ぶりに夏の大阪大会初戦を突破。オリックス谷口悦司スカウトの長男谷口諒外野手が「3番左翼」で先発し、3打数無安打ながら1打点を記録し、この日は快音を響かせられず「全然タイミングがとれなかった」と苦笑い。中学時代は大阪柴島ボーイズでプレーし、大阪桐蔭の主軸・徳丸快晴外野手、2023年にドラフト4位で履正社から中日に入団の福田幸之助投手らと汗を流しました。「1回戦は父が仕事で見に来られないんで「絶対勝て」と言われていました」と谷口はコメントしたわけです。

4位は神奈川大会1回戦の相洋対岸根で、昨春神奈川準優勝の相洋が5回コールドで15対0で圧勝。今春は1回戦で春を制した武相に2対3で敗れ、今夏はノーシードからの参戦となりましたが、1番打者を務めた1年生末野洸之介外野手が2安打5打点の活躍でチームを引っ張り、投げては先発を務めた中島拓人投手が3回被安打1、4奪三振と好投し「序盤は緊張してましたが、徐々に得意の低いコースに集めることができました」とコメント。拓人の兄、翔人はチームのエース左腕で、主将を務める大谷祇人投手、この日4番を打った大場智仁投手で投手陣3本柱を形成。2年生の拓人は「3年生投手陣のカバーができるように準備します」と、今後の出番も見据えているわけです。

3位は兵庫大会1回戦の滝川対神戸商で、春夏通算19度の甲子園出場を誇る古豪・滝川が7回コールド9対0で勝利。「4番・遊撃」でスタメン出場したプロ注目の中村俊瑛主将は4打数1安打3打点。6回、5点リードの無死満塁で迎えた第4打席。ここまで3打数無安打でしたが、初球のチェンジアップを迷わず強振し、右翼手の頭上を越える打球を横目に、50メートル走6秒0の俊足を飛ばし、悠々と三塁へ。近藤洋輔監督も「4番が打たないと、と言ったら打ってくれましたね」と笑顔で振り返った走者一掃の一打で、コールド勝利につなげました。偏差値65を誇る滝川高校で、自身が所属する「ミライ探究コース」では、10教科を超える定期テストの総合点で「入学してからずっとです」と13回連続学年1位を記録。2回戦は11日、シード校の神戸国際大付との一戦に臨み「頂点を目指す上での第一関門。熱くぶつかる中でも、同じ高校球児として思いも高め合いたい。必ず勝ちたいです」と中村は次戦へ力を込めたわけです。

2位は神奈川大会1回戦の横浜隼人対横浜平沼で、ノーシードからの登場となった横浜隼人が横浜平沼に9対0でコールド勝ちし、先発した背番号10の清水駿斗投手が7回4安打無失点3奪三振と快投。公式戦はけがの影響で昨秋以来の登板となった183センチ右腕の清水は「春大会はけがで出られなかった悔しさはあった。夏は絶対に自分が活躍するという思いマウンドで上がった。最後の打者にもしっかり投げ切れて自信になった」と笑顔でコメント。今春県大会予選直前の3月中旬の沖縄遠征での練習試合でクロスプレーの際に相手選手と交錯し、左肘を負傷。全治3カ月の大けがを負いましたが、夏に向けてフィジカル面の強化に着手。1日6食を食べることで冬から体重が6、7キロ増えました。最大のピンチであった五回1死一、二塁と六回1死満塁の場面ではレベルアップした直球を投げ「ギアが上がった真っすぐを投げることができて成長したなと思った」と手応えを口にしたわけです。

1位は岐阜大会1回戦の岐阜各務野対市岐阜商で、春の岐阜県大会で準優勝した市岐阜商が岐阜各務野に逆転負けし初戦敗戦。先発した身長191センチのエース・平塚大記投手は7回まで2安打無失点と好投しますが、3点リードの8回1死から四球を与えて暗転し、その後に3安打、5四死球と乱れて5点を失いました。まさかの初戦敗退に、平塚は「7回までは100点の投球ができた。チームに迷惑をかけてしまい、情けなくて悔しい」と涙が止まりませんでしたが、視察した中日の清水スカウトは「角度があって、変化球でもカウントが取れている。細い体も含めて伸びしろがあると思う」と評価したわけです。