2024年7月7日夏の甲子園地区予選ベスト10(2) | ロロモ文庫

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10位は東東京大会1回戦の目白研心対文京で、目白研心は先発・寺山幸成投手が9回7安打1失点で完投。打撃では5番に座り、先制点を含む2打点を挙げるなど二刀流の活躍を見せたました。「いつも通りのピッチングができた」厳しい表情を見せるマウンドとは違った柔らかな笑顔を浮かべました。両軍無得点のまま迎えた6回1死一、二塁で迎えた第3打席では、先制の中前適時打を放つなど、攻守に躍動。2年連続夏8強の文京を4対1で破っての1回戦突破に、鈴木淳史監督も「いつも通りやってくれた。相手に合わせたピッチングができるのが彼の強み」とたたえたわけです。

9位は神奈川大会1回戦の海老名対横浜緑園・横浜旭陵で、横浜緑園・横浜旭陵でボクシングと野球を両立する、異色の二刀流球児・長谷川司捕手の夏が終わりました。四死球で2度出塁するも、チームは計14安打を浴び15失点、5回コールドで敗れました。  野球は幼稚園の頃に始め、捕手は中学生から始め、今もそのやりがいを感じています。「ポジションの脳みそだと思う。バッターに合わせて守備位置を指示し、そこに打球が飛ぶと自信になる」ボクシングを始めたのは中学1年。両親が格闘技好きで、「体が細かったので、筋肉をつけたかった」ことがきっかけ。野球と両立し、中学の3年間はジムにも所属し、横浜旭陵高校に進学後はボクシングに専念する予定でしたが、両立の道を選びました。「どっちも好きだったのと、野球部の体験に行ったらすごく楽しくて。このチームならやりたい」とジムに行くお金をアルバイトで稼ぎながら、週6回の野球と週3回のボクシングに汗を流し、将来については「野球は誘いがあれば続けたい。ボクシングではいつかベルトがとれたら」とコメントしたわけです。

8位は神奈川大会1回戦の金井対横浜瀬谷で、金井の最速142キロ右腕・広瀬優希投手が先発&緊急リリーフで計5イニングを4安打無失点7奪三振と好投し、初戦突破を決めました。5対1の4点リードの9回、4番手で登板した薄井幹弥が1球を投げ、カウント1ボールとなった場面で足がつり、治療のためベンチへ。公認野球規則では、登板した投手は最低でも打者1人に投げ切らなければいけませんが、負傷または病気のために投球が不可能になったと球審に認められ交代。先発して5回から右翼に回っていた広瀬が急きょマウンドに戻りました。「エースなので、自分が投げるしかないと思った」170センチ右腕は2死三塁とされたが、最後の打者を縦のスライダーで空振り三振に仕留め、拳を上げました。8番打者として、2対0の初回2死満塁で左前2点打。右翼の守備でも、8回に頭上を越されたが、素早く中継に送球し、打者走者を三塁で刺したわけです。

7位は大阪大会1回戦の大阪産大付対関西大倉で、この日、グラウンドで一番目立っていたのは、身長159センチの二塁手で、大阪産大付の田辺鉄心は鮮やかなグラブさばき、素早いスローイングを何度も見せ、観衆の視線を集めました。最大の見せ場は八回の守りで、5点あった点差を七回までに1点に詰められ、なお1死一、二塁のピンチ。田辺は一、二塁間の強いゴロを体勢を崩しながら好捕し、体をくるっと反転させて二塁へ送球し、打者走者もアウトにして併殺を完成させました。「僕は守備が得意。自信がないとセカンドはできません」打っては2番打者として、1安打1犠打1四球の活躍。チームは7対6で勝ち、中川易監督は「きょうは田辺様々でしょう。本当によく練習するんです。チームの中心にいてくれる」とコメント。田辺は、身長が低いことを苦に思ったこともありましたが「高校で2センチしか伸びなかったので、もうあきらめています。今は吹っ切れて、めちゃくちゃ楽しく野球ができている。四球も増えます」とコメントしたわけです。

6位は鹿児島大会1回戦の鹿児島商対沖永良部で、10対0で勝利した鹿児島商の塗木哲哉監督は「立ち上がりを心配したが、初回から、いい戦いができた」と好発進に笑顔を見せました。先発で5回まで無安打に抑えた主将の坂口隼也投手は「開幕戦は独特の緊張感があったが、ストライク先行で投げることができた。打線もつながった」と振り返りました。次戦は第1シードの神村学園で「怖がらずに向かっていく」と坂口は意気込んだわけです。

5位は三重大会1回戦の神村学園高伊賀対津東で、神村学園高伊賀のプロ注目で高校通算24本塁打を誇る寺井広大右翼手は3打数無安打に終わりましたが、初回無死一、二塁で四球を選んでその後の先制点につなげると、2回1死二、三塁では申告故意四球で出塁。さらに5回先頭では外野4人態勢を敷かれ、8回1死一塁では2ボールから投手交代されるなど、徹底的に警戒され、快音を響かせることはできませんでしたが、主将としてチームをけん引し、チームの4対3の勝利に貢献。 創部5年目の野球部に現れた左のスラッガー。「親の支えがあったからこそ野球ができている。高校では外に出て、洗濯もご飯も全部自分がしないといけない中で、どれだけ自分ができるか、自分を試すという思いで」と、滋賀から進学を決めました。昨秋の三重県大会では、春夏秋通じて初めて4強入り。「プロには高卒で行きたい」この夏、伊賀・名張地区では初となる甲子園出場を目指し、アピールを続けるわけです。

4位は京都大会1回戦の京都廣学館対東山で、「自分で点を取らないと意味がない。振り切ろう」京都廣学館のエース、井上蓮夢は二回表2死二、三塁の好機で右打席に入り、内角高めの初球を振り抜いた打球はショートへの内野安打になり先制点をたたき出しました。  チームは3対2で勝ちましたが、投げては六回に100球で降板。「自分の持ち味である制球力を生かすことができました」次も打たせて取るピッチングで勝利を狙うわけです。

3位は新潟大会2回戦の東京学館新潟対新津工で、昨夏甲子園出場の東京学館新潟は 2回までに4対0とリードを許し、終盤まで追いかける展開が続き、3点差で迎えた9回、連打で反撃のチャンスを作ると、阿部翔優選手が左中間へ適時2塁打を放って1点差まで迫る。最後は走者2人を置き、大竹温斗選手が右中間への2点適時打三塁打を放ち、4対5で逆転サヨナラ勝ち。惜しくも敗れた新津工は、昨秋2回戦で7回コールド負けを喫した相手に健闘し、前回王者を最後まで苦しめたが、あと一歩届かなかったわけです。

2位は佐賀大会1回戦の鹿島対高志館で、鹿島の久保貴大監督と高志館の副島浩史監督は、2007年夏に「がばい旋風」を巻き起こし甲子園で優勝した佐賀北のメンバー。久保監督がエースで、副島監督は3番で広陵との決勝で伝説的な逆転満塁弾を放ちました。試合は高志館が1回に4点を先制。鹿島は7回に3連打で5対5に追いつくと、8回に内野安打などで2点を加えて勝ち越しました。一緒に甲子園で戦ったチームメートだけあって普段から電話などで連絡を取り合い、試合前夜に話もしたほど。何度も練習試合で対戦し、6月に最後の試合をしましたが、公式戦で対戦するのは初めて。「やっぱり意識しますよね」と2人は声をそろえました。高志館は2015年以来の初戦突破はなりませんでしたが、副島監督は「最初は0対10で負けたのが、あと一歩で勝てるというところまできてチームが成長してくれた」と指導者としてチームの成長を喜び、久保監督も「内容は悪かったけど、こういうゲームを勝てたのは大きな経験になります」と収穫を挙げたわけです。

1位は福岡大会3回戦の福岡対筑陽学園で、県内有数の公立進学校、福岡が4対2で筑陽学園に競り勝ち、4回戦進出を決めました  投打の要でエース井崎暁志郎投手が二刀流の活躍を見せ、打っては3番で、0対0の1回1死二塁で一塁線を破る適時二塁打をマーク。5回の第2打席は遊撃へ内野安打、9回は中前打と3安打の固め打ちで、投げては5回2/3を投げ6安打2失点。4日の2回戦は145球の完封勝ち。疲労も残る中、中2日の一戦で打って、投げての大活躍。ソフトバンク育成の井崎燦志郎投手を兄に持つる暁志郎は「ピッチャーをするまでは兄を「すごいな」くらいしか思ってなかった。でも、ピッチャーをし始めてから「ここがすごいな」と思うようになった」とコメントしたわけです。