作:雁屋哲、画:花咲アキラ「美味しんぼ(679)」 | ロロモ文庫

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双子誕生!!

栗田が出産間近になって不安になる山岡に葛湯を作るチヨ。「生の餅をあられに切って、熱したフライパンに油を引かずに煎ってやると、あられは可愛く膨らむ。次に吉野の本葛を水で溶く。これは本葛でないとダメ。まがいもののでんぷんじゃ味も香りも効き目が違うの」「む、効き目か。昔から葛の根は葛根湯といって漢方薬として使われたからな」

「ゆっくりと煮ていくと透明になる。この段階で和三盆糖を入れる。これにさきほどのあられを乗せて出来上がり。これが本物の葛湯なの。気持ちを整え、体力をつけるのにこれが一番」「む。なんて純粋な味なんだ。とろりとしてほんのり甘く、じんわりと心にしみていく」「奥様が士郎様をお産みになる前の晩、やはりチヨが御心配になってる先生のために同じ葛湯をお作りしました」「ぬうううう」そして栗田は男の子と女の子の双子を出産するのであった。