ウルトラマンキング対魔法使い
哲雄をスポーツクラブからやめさせるとゲンに言う哲雄の母の敏子。「長い間お世話様でした」「お母さん、もう一度考え直していただけませんか。哲夫君だってまだまだ覚えることが一杯あるんです」「いいえ、もう結構です。スポーツクラブのおかげで苦手な体育も５を取れるようになりましたし、今度は代わりのお習字を習わせることになってるんですの」「そうですか」「さあ、哲雄ちゃん、帰りましょう」「いやだ。僕はスポーツクラブをやめないよ」「哲雄」
ＭＡＣの隊員に追われて哲雄の家に逃げ込むプレッシャー星人。「きゃあ、助けて」「母さん、こわいよ」プレッシャー星人に飛びかかるゲン。「哲雄君、お母さん、逃げるんだ」ゲンを殴り倒して逃走するプレッシャー星人。「おおとり、大丈夫か」「それより哲雄君たちは」ほっといてくださいと言う敏子におおとりさんたちは助けてくれたんだと言う哲雄。「御礼を言ってよ」「そんな必要はありませんよ。ＭＡＣが私たちを助けるのは仕事なんですからね」
敏子の態度にムッとするゲンに、落ち着くんだ言うダン。「我々の仕事はどんなに大変で命がけのものか、よく理解してくれる人もいれば、まったく理解しない人もいる。宇宙人であるお前がそんな問題に心を惑わせるのも不思議な話だが」「……」「お前もだんだん人間らしくなってきたのかな」「隊長」「だが油断大敵だ。今日お前の出会ったプレッシャー星人は力が強いばかりでない。宇宙の魔法使いと呼ばれている」「宇宙の魔法使い？」「うん。神出鬼没。おまけに不思議な術を使うと言われている」「どんな？」「それは私にもわからん」
巨大化して大暴れするプレッシャー星人。ウルトラマンレオに変身するゲン。ウルトラマンレオを一寸法師のように縮小してしまうプレッシャー星人。「お母さん。早く逃げるんだ」「哲雄、もう走れないよ」「僕が星人の気を引くから、早く逃げて」「哲雄、無茶はいけません」「大丈夫だよ。僕はスポーツクラブでおおとりさんから勇気とは何か教えてもらったんだ」「哲雄」
プレッシャー星人の気を引こうとする哲雄。「星人、こっちにこい」プレッシャー星人の周りを蠅のように飛んで星人の気を引くウルトラマンレオ。「うるさい奴だ」ウルトラマンレオをはたきおとし、捕まえようとするプレッシャー星人。そこに現れ、打ち出の小槌でウルトラマンレオの身体を元に戻す伝説の巨人と言われるウルトラマンキング。プレッシャー星人を斃すウルトラマンレオとウルトラマンキング。ウルトラマントをウルトラマンレオに与えて去っていくウルトラマンキング。敏子は哲雄に再びスポーツクラブに通わせるのであった。