ウルトラマンレオ 第25話 | ロロモ文庫

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かぶと虫は宇宙の侵略者!

MACカーの前に飛び出してきたジロウに危ないじゃないかと言うゲン。「どうしたんだ」「ねえ。マッキー3号は宇宙に行ける?」「ああ」「僕をどこか綺麗な星に連れてって」「一体どうしたんだい」「窓からゴミがいっぱい入って来る夢を見たんだ」「なんだ。夢の話か」「でも本当の話なんだ。僕の身体はゴミに弱いんだ。だから僕の身体はどんどん弱っていくんだ。僕の飼っていたカブトムシはゴミに弱いから消えてしまったんだ」「……」「ねえ、お願いだから僕を綺麗な星に連れてってよ」「よしわかった。もしそんな恐ろしいゴミが空から降ってきたら、君を綺麗な星に連れてってやる。でも今は大丈夫だ。君の思い過ごしだよ」「でも、僕」「本当に大丈夫だって」

どうしたと聞くダンに宇宙パトロールをしている時にいつも思うんですと答えるゲン。「地球ほど美しく見える星はありませんね」ホントだなと言う梶田。「遠くから見れば綺麗なもんだ」ダンに報告する白川。「地球防衛委員会が開発した新型ロケット弾CS137の実験が明朝6時にクリーン星で行うことが決定したそうです。なお地球にはまったく影響がないそうです」「うむ」

ジロウの部屋に現れるクリーン星人。「君は綺麗な星に行きたいんだって?」「連れてってくれるの」「うん」「すぐ行くよ。用意するよ」「用意なんていらないさ」窓を開けるクリーン星人。「あ、いけない。またゴミが降って来た。急ごう」ジロウをマントで包むクリーン星人。

美しい花が咲き誇るクリーン星にジロウを連れて行くクリーン星人。「わあ、綺麗だなあ。すごいなあ。あ、僕のカブトムシだ」<そうだよ、ジロウ。ここへ来てすっかり元気になったんだ。ここはいいよ。地球と違って>「毒のゴミは降らない?」<降るもんか。ジロウもここで暮らせばいっぺんに元気になるさ。ジロウ、みんな呼んでやろうよ>「お父さんもお母さんも来ればいいのにな」

眠っているジロウを起こすジロウの母。「カブトムシが。僕のカブトムシが」「夢を見たのね。窓を開けて空気を入れ替えましょうね」「開けないで、お母さん」「どうしたの」「毒のゴミが」「まだそんなこと言ってるの。MACのお兄ちゃんが大丈夫だと言ったんでしょう。さあ、開けるわよ」「開けないで、お母さん」「ジロウ」

宇宙から東京に向かって飛来するサタンビートル。ジロウに寝てなきゃだめよと言うジロウの母。「お母さん。怪獣は東京に来るの?」「ええ。だから家から出ないようにって」「MACがやっつけてくれるね、きっと」「でもねえ、40メートルもある宇宙昆虫なんですって。カブトムシによく似た」「カブトムシ?」

サタンビートルは宇宙のどこから飛んできたんでしょうかとダンに聞くゲン。「それにどうしてそんなものが東京に」(ひょっとしたらクリーン星から飛んできたのかもしれない。そうだ、きっとそうだ)カブトムシと呟くジロウ。「僕を迎えに来てくれたのかなあ」窓を開けるジロウ。「あ。あれだ。僕のカブトムシだ」サタンビートルに向かって走るジロウ。「あ、ジロウ君。危ない」ウルトラマンレオに変身するゲン。気絶するジロウ。

クリーン星をさまようジロウ。「あ、毒のゴミが降って来る」「ジロウ、こっちだ」「あ、クリーン星人だ」「早く、このブランコに乗るんだ。そうすれば毒のゴミは消えるはずだ」「あ、ほんとだ。綺麗だな。あれ、何の音」「お前のカブトムシとレオが戦っている音だ」「カブトムシは僕を迎えに来てくれたの?」「そうだ」「やっぱりそうだったの。ねえ、止めて」「止めなくてもいずれ戦いは終わるさ。ん。いやな奴が来た。いいか、ジロウ。いくら誘われても、ブランコから降りるんじゃないぞ。降りると綺麗な星へは連れていかないからな」「わかったよ。約束するよ」「はははは」

消えるクリーン星人。入れ替わりに現れるゲン。「ジロウ君」「おおとりさんか」「どうしたんだい、お父さんやお母さんが心配して探しているぞ」「僕は綺麗な星に行くんだ。地球にいたらきっと」「そうか。ジロウ君は身体が弱いもんな。でも身体より心の方がもっと弱ってる」「だって毒のゴミが空からいっぱい降ってくるんだもん。おおとりさんは毒のゴミが怖くないの?みんなも怖くないのかなあ」

消えるゲン。入れ替わりに現れるクリーン星人。「ははは。その調子、その調子。ほら、君のカブトムシが戻ってきたよ」「変だなあ。僕のカブトムシ、まだ戦ってるよ」「うるさい。あれに乗って地球から逃げるんだ」「うん、綺麗な星に行くんだ」「さあ、行くんだ」ブランコから飛び降りてカブトムシの背中に乗るジロウ。<ジロウ。さあ行こう>「うん」<ジロウ、しっかりつかまってるんだぞ>「だめだよ。落ちるよ。あああ」

ジロウの身体をゆするダン。「ジロウ君。しっかりするんだ」「カブトムシは。僕のカブトムシは」サタンビートルと戦うウルトラマンレオ。口から毒煙を吐くサタンビートル。「あ、毒のゴミだ」「そうだ。ジロウ君が恐れていた毒のゴミはあいつが降らせていたんだ」「誰が僕のカブトムシをあんな怪獣に」サタンビートルを斃すウルトラマンレオ。

僕はもう元気だとゲンに言うジロウ。「もう毒のゴミは降らない。レオがやっつけてくれたもん」「そうだな」「僕、身体も弱かったけど、心も弱かったんだ。でも強くなったんだ」「よし、その元気で毒のゴミなんか吹っ飛ばせ」「あ、あんなところに僕のカブトムシが」「よかったな、ジロウ君」