ウルトラマンレオ 第15話 | ロロモ文庫

ロロモ文庫

いろいろなベスト10や漫画のあらすじやテレビドラマのあらすじや映画のあらすじや川柳やスポーツの結果などを紹介したいと思います。どうぞヨロピク。

くらやみ殺法! 闘魂の一撃

稽古着を手洗いする百子にそんなことしなくていいのにと言うゲン。「自分のくらい自分で洗うからさ」「え」「だって、それ、僕んだろ」「ああ、これ。おおとりさんのも洗いましょうか」「じゃあ、それは」

宇宙人が公園に出現したと知らせを受けて、公園に向かうゲン。若い男といる百子を襲うフリップ星人。「さあ、逃げてくれ」「君は?」「MACのおおとりさんよ」「MACには無理だ。星人を倒せない」「馬鹿なことを言うな」「君には無理だ」「津山さん」「くそう」フリップ星人に襲い掛かるが、分身の術を使うフリップ星人に翻弄されて気を失うゲン。フリップ星人の動きに対応する津山。形勢悪しと逃走するフリップ星人。

またしても星人を逃してしまったではないかとゲンに言うダン。「それどころかお前は命を失うところだった」「僕が?」「あの津山という青年がお前を助けてくれたんだ」「そんな馬鹿な。彼なんかに星人を倒せるわけがありません」「いや。彼の空手なら等身の星人と五分に渡り合うことができる」「空手?」「しかし絶対に勝つとは保証できん。星人を倒すのは俺とお前の役目だ。お前は勝たねばならん。お前は今からあの津山青年のところに行って、どうすれば勝てるか教えてもらってくるだ」

津山のいる道場に向かうが、そこに向かう百子を見て、行くのをやめるゲン。宇宙人が出現したと知らせを受けて出動するが、分身の術を使うフリップ星人に翻弄されるMAC隊員。フリップ星人に飛び膝蹴りを浴びせようとして川に落ちるゲン。杖に仕込んだ銃でフリップ星人を追い払うダン。

逃げるなと言うダンに俺は逃げてなんかいないと言うゲン。「馬鹿。よくもぬけぬけと。お前は私の命令を守らなかった。津山君に技を教えてもらわなかったではないか」「……」「私の目は節穴ではない。なぜ津山君のところに行かなかったんだ」「……」「目を覚ませ。あの星人を逃したために、またどこかで被害者が出る。人の命を救うためにお前が津山君から技を教わることが恥ずかしいことか。それより身勝手な理由で教わろうともしないで逃げ出すことが遥かに恥ずべきことじゃないのか」

津山のいる道場に行くゲン。「MACのおおとりと申します」「隊長さんから頼まれましたか。僕はMACのことが好きじゃありません」「……」「僕は自分で自分を守るために空手を習っています。本当いうと百子さんの口添えがなかったら、こんなことをやる気もなかった」「お願いします」「しかし僕は何を教えたらいいんですか」「それは星人が何人も現れた時、どの星人を倒したらよいか」「星人が何人もいるんですか。不思議なことを言う人だ」「あの百子さんが襲われた時だって」「あの時、星人は一人しかいなかった」「星人の身体が5体に分かれたじゃありませんか」

はははと笑う津山。「なるほど。あなたがたは不便だ」「え」「おおとり君。その辺にあるボールを私に向かって投げてみたまえ」目をつむってゲンの投げるボールを全てかわす津山。「今度は僕が君に投げてみよう。すまないがボールを少し」「津山さん。あなたは目が」「見えないんだ。」

目をつむったゲンにボールを投げる津山。ボールを身体に全て受けるゲン。「僕の投げるボールは百発百中だ」「……」「目の見える人は不便だ」「そうか。わかったぞ。本物の星人は一つなんだ」

猛に目をつむった自分にボールを投げさせるゲン。「猛、どんどん投げるんだ」猛の投げたボールをつかみ、猛に投げかえすゲン。「おおとりさん」「できた」ダンの投げる杖をキャッチするゲン。「隊長」「ゲン、見事だ。免許皆伝だ」巨大化して大暴れするフリップ星人。ウルトラマンレオに変身するゲン。マッキー3号から白泡をウルトラマンレオの顔にふりかけ、ウルトラマンレオの眼を塞ぐダン。感覚が研ぎすまされてフリップ星人を斃すウルトラマンレオ。

ゲンに君のことを誤解していたという津山。「許してください」「おおとりさんの活躍を聞いて、お詫びに来たのよ」「いや、僕の方こそあなたにお礼を言わなければならないんです」「津山さんは黒潮島のたった一人の生き残りなの。でもそのために目が見えなくなってまったの」「黒潮島は百子さんの故郷」「双子怪獣に襲われて全滅したけど、津山さんだけ生き残ったの」「あの時にどうしてMACが活躍してくれなかったと、僕は何度も恨んだ。MACは何もできないとさえ思ってたんだ」「津山さん」「しかし君のように勇気のある人がいることもわかった」ゲンと津山は握手を交わすのであった。