作:雁屋哲、画:花咲アキラ「美味しんぼ(629)」 | ロロモ文庫

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スコッチウイスキーの真価(1)

新入社員どもがスコッチウイスキーを飲んでてショックを受けたと話す富井。「俺にとっては「スコッチウイスキーはずっと高嶺の花だった。そんなスコッチを新入社員ごときが」「結局、スコッチが新入社員にも手の届く値段になったということだ。昔と比べたら円は高くなって輸入価格も下がったし、酒税も改正されて税率も下がった。だから最近は海外旅行の際に免税で買うより、国内の安売り店で買ったほうが安いことがある」「ぬう。新入社員ごときが」

ホワイトマッカイの30年ものを飲むぞと言う山岡。「俺はオンザロック」「俺はお湯割り」「俺は炭酸割り」「俺は最初に水を入れて、その上にスコッチを浮かせて」「俺はストレート」「それぞれ好きに飲めばいい」「ぬう、それでいいのか。どんな飲み方をしてもいいと言うことは、ウイスキーの真価を引き出す飲み方を俺達が知らないこともありうる。俺はいつも水で割って飲んでるから、ウイスキーはそんなものだと思ってたが、みんなが違う飲み方を言い出すとなんだか疑問がわいてきた」「ぬ。山岡の言うとおりだ」

日本人が本物のスケッチを本格的に飲めることはほんの最近のことだと言う山岡。「そうだな。今まで飲んできたのは圧倒的に国産ウイスキーだ」「国産ウイスキーは本物のウイスキーじゃないのか」「一概にそうは言えないが、日本のウイスキーの定義があいまいで、まがい物、インチキは多いのが事実だ。スコットランドでの定義は「スコッチウイスキーとは、大麦麦芽の酵素によって糖化させた穀類の糖化液を、スコットランド内で蒸留し、樽で最低3年間保税倉庫で寝かせて熟成したもの」となっている」「単純明快だな」「ぬ。スコッチウイスキーの勉強をしよう」「賛成」

究極と至高のメニューの打ち合わせの食前酒にスコッチを要求する富井を笑う秀沢。「スコッチ?フランス料理に食前酒に」「ぬ。フランス料理の食前酒にウイスキーを飲んで構わん」「海原先生、ありがとうございます」「士郎。こんな時に上司に助け舟を出してやれんとは、お前はウイスキーのことを知らんようだな」「ぬう、ふざけるな。知ってる」「では聞く。どのウイスキーが食前酒に向いてるか、言ってみろ」「ぬうう」