冒険野郎が来た！
子供たちとランニングをするゲン。そこに地中から現れるバンゴ。「怪獣だ。みんな逃げるんだ」そこに民族衣装を着て踊りながら現れる男。「何をしてるんですか」「サイマ族の戦闘の踊りと祈り。うわあああ」「危ない。戻れ」男の踊りに合わせて踊るバンゴ。「今だ」バンゴに槍を投げる男。驚いて地中に潜るバンゴ。
怪獣が逃げたと百子に言うゲン。「あの人がやっつけたのかしら」「とにかくＭＡＣ本部に連絡しよう」「その連絡ならもうしときましたで」「え」「私はＭＡＣ本部から派遣されてきました佐藤三郎です。まあよろしゅう頼むわ」「よろしゅうって君」「任務はおおとりはんについて、都内をパトロールすることやそうやけど、なんせ三日前までアフリカにおった田舎もんさかいに足手まといになる思いますけど、一生懸命やりますさかいに」「アフリカ？」「はい。ライオンやチンパンジー相手に往生しました」本当にＭＡＣの隊員なんですかと猛に聞かれ、風呂敷包みからＭＡＣの制服を取り出す佐藤。「どうです。本物でっしゃろ」
制服を着て、ＭＡＣカーに乗り込む佐藤。「おおとりはん、わい運転できないんですわ」「え」「なんせ、ゾウばっかり乗ってたもんでしてなあ」ＭＡＣカーを運転するゲン。「佐藤隊員。計器を見てください。右側の計器が動けば、まもなく怪獣が出ますから」「大丈夫、大丈夫。怪獣が現れたら、計器より早くわいの鼻が探しあてまっさ」「鼻？」「ジャングルで暮してましたでっしゃろ。怪獣のにおいだったら、わいの鼻で一発ですわ。あ、おおとりはん、もうすぐ出まっせ」「え」
再び現れるバンゴ。「おおとりはん、わい、あいつを驚かせてやりますわ」「あ、佐藤隊員。どこに行くんですか」アドバルーンを破裂させてバンゴを驚かせる佐藤。人間を驚かせようと次々にアドバルーンを破裂させるバンゴ。「あいつ、わいの真似をしやがって、ほんまに」「そうだ。あいつは面白いことだったらなんでも真似をするんだ」「え」制服は伸縮自在と言うゲン。「あいつが息を吸って膨らむようにするんです」「わかった。イソップ物語のカエルでんな。よろしゅうおま。わいがやりましょう」
佐藤の制服にガスを送り込むゲン。気球状態となって宙に舞い上がる佐藤。「こら怪獣。どんなもんじゃい」大きく息を吸って体を含らませるバンゴ。「そうだ。そのまま弾けてしまえ」大きくくしゃみをするバンゴ。吹き飛ばされる佐藤。「あ、佐藤さん、危ない」ウルトラマンレオに変身するゲン。佐藤を救うウルトラマンレオ。「へへ、レオはん。おおきに」バンゴを倒して、尻尾からガスを送り込むウルトラマンレオ。アドバルーン状態になって宇宙の彼方に消えていくバンゴ。
ダンにこれから雪男を探しにヒマラヤに行って来ると言う佐藤。「やはり行きますか」「隊長、お世話になりました」「残念だが仕方がない。雪男を捕まえたらまた帰ってきてくれたまえ」「はい。行ってきます」