泥まみれ男ひとり
ケットル星人と戦うゲンたち。逃走するケットル星人と出くわす松本。「おい、そいつを捕まえてくれ」殴りかかる松本を絞め殺して逃走するケットル星人。「この人、どこかで見たことがあるぞ」「そうだ。ヘビー級チャンピオンのマイティ松本だ」
松本の甥の一郎に仇は必ず取ると言うゲン。「嘘だ。できっこないよ。おじさんはボクシングのチャンピオンだったんだ。おじさんより強い人なんているもんか」「そうかもしれない。しかしそのためにＭＡＣも僕も全力を尽くそう」「いくらそんなことを言ってもおじさんはもう帰ってこないんだ」
お前がついていながらなんたるザマだとゲンを叱責するダン。「すいませんでした」「私に謝ったところで何の解決にもなりはせん。謝る前にお前はケットル星人を倒さねばならん。それがお前の役目だ」「わかってます。しかし哀しみに暮れる一郎君をこのまま放っておくわけにはいきません」「星人を倒すのがお前の役目なら、哀しみに暮れる人間を救うのもまたお前の役目ではないのか」「……」「自分の蒔いた種を刈るのは宇宙人も人間も同じことだ。他人の力を頼りにするな」
空手のトレーニングに励み、一郎にまだ君には両親がいると言うゲン。「僕は両親も兄弟もみんな星人に殺された」「え」「でもいつまでも悲しんだりはしていなかった。みんなを殺した星人を倒さねばならなかったんだ」「星人を？」「うん。星人は強い。でも今度現れたら必ず倒す。約束しよう」ケットル星人と戦うゲン。巨大化するケットル星人。ウルトラマンレオに変身するゲン。ケットル星人を斃すウルトラマンレオ。ゲンと一郎は握手を交わすのであった。