作:雁屋哲、画:花咲アキラ「美味しんぼ(626)」 | ロロモ文庫

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ご褒美の香り

海原の個展に手伝いをして過労のため倒れてしまう栗田。「あ、おチヨさん」「ゆう子ちゃん、体に力の付く美味しいものを持ってきたわ」「悪いけど、私まだ食欲が」「これ、先生がゆう子ちゃんのために手ずから料理したのよ」「ゆう、雄山が」「すでに調理してあるので、ここでは温めるだけ、仕上げに京菜を入れて出来上がり。この京菜の香りが決め手なんです」「味噌仕立てね。いい香り」「あら、さっそく食欲が戻ってきたわね」「ぬう。雄山が」

「これは先生からゆう子ちゃんへのご褒美ですって。個展がゆう子ちゃんの努力で成功したから」「まあ、ご褒美だなんて。これは何の肉かしら。柔らかな肉。そして脂肪分の少ない、淡泊でおだやかな味わい」「ウサギの肉よ。これはウサギ汁」「柔らかくて、さっぱりしたウサギの肉は疲れた体に優しい。おチヨさん、海原さんにウサギ汁のおかげで元気を取り戻して、ピョンピョン跳ねられると伝えてくださいね」「ぬう。雄山め」