ウルトラマンタロウ 第35話 | ロロモ文庫

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必殺!タロウ怒りの一撃!

パトロール中に宇宙人の運転する車に追い抜かれ、本部に連絡して急いで追跡する光太郎。転倒して炎上する宇宙人の運転する車。そばに倒れている少女を抱きかかえる光太郎。そこに駆け付ける荒垣。「東、宇宙人はどうした」「まだこの近くに隠れているはずです。この子をはねて逃げたらしいです」「よし、東は急いで病院だ。俺たちはこの辺を探す」

外傷はたいしたことはないが、この子の肉体的疲労は激しすぎると光太郎に言う医者。「どういうことです」「この程度の怪我ではこれほどうなされる状態にはならないと言うことです。まるでこの子の体の中に別人が住んでいるような症状ですね」「それで、この子の命は?」「さあ、私にもこんな症状の子は初めてですし、前例がありません。もう少し様子を見ないと、なんとも言えませんな。それでこの子の身元は?」「それがまだわからないんです」「そうですか。ご両親も心配でしょうな」

うなされながら光太郎のいることに気づく少女。「お兄ちゃんは?」「僕は東光太郎。ZATの隊員だ」「そう、光太郎兄ちゃん。私、まち子。私、セブンの人形が欲しいの」「そう、買ってきてあげるよ」人形を買って、病院に行き、本部に戻る途中で車に轢かれそうになる光太郎。

轢き逃げにあって怪我をしたと朝比奈たちに話す光太郎。「それで車のナンバーは?」「暗くてわかりませんでした」「東、昼間の宇宙人じゃないのか」「さあ」病院から電話よと光太郎に言う森山。電話に出て、まち子が僕の名を呼んでいると朝比奈に言う光太郎。「医者の話では今が一番大事な時なので、一緒にいてほしいと言うんですが」「すっかり気に入られたようだな。行ってやれ」「はい」森山に聞く朝比奈。「普通、小さな女の子だったら、フランス人形とウルトラセブンの人形とどっちが欲しいだうね」「それはフランス人形ですわ」「そうか」

病室に行き、セブンの人形がバラバラになっていることに驚く光太郎。「まち子ちゃん、この人形は?」「私の知らない間に壊されてしまったの。せっかく光太郎兄ちゃんに買ってもらったのに」「そうか。いいよ。また明日、新しいのを買ってあげるよ」「だったら今度はエースが欲しいわ」「そう。とにかく安心しておやすみ」エースの人形を買いに行き、病院に戻る途中で落下するがれきの下敷きになる光太郎。

気が付いたかと光太郎に言う朝比奈。「災難だったな」「はあ」「パトロール中の私と森山君が君を発見するのが遅かったら、もっと大変なことになっていた」「お手数かけました。森山君は?」「あの少女のところに行ってる。そうだ、私も君が無事なことを早速知らせよう。人形は私が渡してくる」「お願いします」「君は当分安静にしたまえ」「あ、隊長。宇宙人は?」「これから捕まえに行くところだ。お前は心配するな」

まち子の病室に行き、倒れている森山にどうしたと聞く朝比奈。「何も覚えていません。いきなり首を絞められて」「東が危ない。あの少女は宇宙人なんだ」まち子を見て、歩けるようになったんだねと喜ぶ光太郎。「光太郎兄ちゃんって優しいのね。私、欲しいものがあるんだけど」「まち子ちゃんの全快祝いになんでもあげるよ」「うれしいな。私、地球が欲しいの」「え」「地球よ」「君は誰だ」「私はカタン星人だ。ウルトラマンタロウを倒して、この地球を手に入れる」

光線を浴びせて、光太郎の眼を見えなくするカタン星人。「ウルトラマンタロウ。死んで貰う」そこに駆け付ける朝比奈と森山。「宇宙人、やはりお前は少女の姿を借りていたのか。ZATは必ずお前を倒す」「ははは。地球人の科学で我々を倒せると思っているのか」巨大化して大暴れするカタン星人。本部に連絡を取り、カタン星人を攻撃する朝比奈。森山にまち子を安全な場所に連れていってくれと頼む光太郎。「東隊員、あなたは?」「僕はZATの隊員だ。自分のことは自分でなんとかする」「しかし、その体では」「いいから早く」

ウルトラマンタロウに変身する光太郎。ウルトラマンタロウが目が見えずに苦戦していることに気づく朝比奈。「宇宙人にベルをつけるんだ」スカイホエールからカタン星人にベルつきの首輪をはめることに成功する北島と南原。ベルの音を頼りにカタン星人を斃すウルトラマンタロウなのであった。