ウルトラマンタロウ 第29話 | ロロモ文庫

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ベムスター復活!タロウ絶体絶命!

寺子屋塾の先生である海野を光太郎に紹介する健一。「いつも健一がお世話になっています」「いえ、僕も子供たちと一緒に勉強しているようなものですから」光太郎はZATの隊員だと自慢する健一に僕のお父さんもZATだというトオル。「宇宙ステーションの隊長なんだぜ」「じゃあ、君は佐野さんの息子さんかい」「うん。お父さんのことを知ってるんですか」「ああ」

月の裏側に行ったまま連絡を絶った宇宙ステーションをスカイホエールで捜索する光太郎と南原。「あ、あれはベムスターじゃないか」「なんで、こんなところにベムスターが。奴は死んだはずなのに」宇宙ステーションを呑み込み姿を消すベムスター。

ベムスターはウルトラマンのウルトラブレスレットに斃されたが復活したと話す荒垣。「しかし、副隊長。我々にはウルトラマンのような武器がありません」「そうだ。早急に新しい武器を開発しなければならん。幸いブレスレットの研究はできている。北島、君は新兵器の開発に取り掛かりたまえ。南原、上野。スカイホエールの改造をするんだ。森山君はベムスター地球侵入に備えてレーダーのチェックだ。東、お前は俺と一緒に来てくれ」

佐野の家に行く東と荒垣。主人に何かと言う佐野の妻の洋子に佐野がベムスターに襲われて死んだことを告げる荒垣。光太郎に何かあったんですかと聞くトオルにお父さんは亡くなりましたと言う洋子。「この東隊員が現場に駆け付け、ご主人の最期を見届けました」「僕らが現場に着いた時は、ステーションはもうどうにもならない状況になっていました。不覚にも怪獣は逃してしまいましたが、この次はきっとご主人の仇を」「そうですか。主人はZATに勤めているのだから、いつかはこういうことがあるかもしれないと申しておりました。覚悟はできております」「お母さん」号泣するトオル。「トオル。男の子は滅多な事で泣くものじゃありません」

宇宙ステーションがベムスターに呑み込まれたそうだぜと健一に言う塾生のタカシ。「ZATはダメだよな。いつも怪獣に負けてばかりいる」「……」「健一君自慢のZATは手も足も出ないじゃないか」「そんなことはないよ。ZATだって必死にやっているんだ」「だけどあんなものはあったってなくたって同じだよな。俺たちにはウルトラマンタロウがついている。いつだって困った時はいつでも来てくれる」「畜生」

ZATなんてなんだと光太郎に言う健一。「トオル君のお父さんが犠牲になって、何もできないじゃないか」「……」「世界でZATが一番強いと思っていたのに」光太郎に囁く荒垣。「ベムスターはZATがどうしてもやっつけなくてはいかんな」「ええ」

とうとうベムスターが地球に侵入したと話す荒垣。「北島。新兵器の用意はいいな」「はい」「南原。ホエールの改造は?」「OKです」「よし、出動だ」ブレスレットと同じ威力ののこぎりでスカイホエールからベムスターを真っ二つにする作戦をするが失敗するZAT。はははと笑う復活した異次元人ヤプール。「同じ手にひっかかるほど、わしの頭は悪くない。ベムスターよ、戻れ。じわじわと人間どもをやっつけるのだ」姿を消すベムスター。

健一にまたZATが失敗したと言うタカシ。「それは人間だもの。失敗だってあるさ。でもまたやればいいんだ」「うまいこと言っちゃってさ。ZATが弱いことを認めろよ」「……」「今度なんて、ウルトラマンタロウも呆れて助けに来なかった。ウルトラマンタロウが来れば一発で怪獣なんかやっつけちゃうのにな」「それはウルトラマンタロウが一番強いかもしれないけど、ZATだって一生懸命やってるんだ」

その通りだと言う海野。「一生懸命やることが大切だ。ZATだってそのうちウルトラマンタロウ以上の力を持つようになるだろう。しかし努力もしないで勝てるようにはならん」「海野さんまでZATの味方か。でも一番強いのはウルトラマンタロウだ。困った時にはすぐ来てくれるし」「タカシ君、それは違う。人間誰だって一生懸命になれば、怪獣の一匹や二匹退治できるようになるのだ」「じゃあ、海野さん、怪獣を倒すことができるの」「できる」「まさか。それじゃ海野さんがウルトラマンタロウより強いってことじゃない」「バカモン」

再び現れて大暴れするベムスターに立ち向かうとする海野にやめてくださいと言う光太郎。「やらせてくれ。俺がやらなければ子供たちがダメになる」「死んでしまうぞ」「死んだっていいんだ。子供たちが俺の心をわかってくれれば」「海野さん」ベムスターの口の中に飛び込んでダイナマイトを投げ入れる海野。ダイナマイトを吐き出すベムスター。ウルトラマンタロウに変身する光太郎。ベムスターの口の中から海野を取り出すが、ベムスターの猛攻を受けて倒れるウルトラマンタロウ。もう十分だと笑うヤプール。「ベムスターよ、戻れ」姿を消すベムスターなのであった。