怪獣エレキング 満月に吼える！
月の光を浴びて、月光怪獣として蘇り、大暴れするウルトラセブンに斃されたエレキング。スカイホエールでエレキングを攻撃するＺＡＴ。「くそう。攻撃が跳ね返されてしまう」「副隊長。やつは月光からエネルギーを取っています」日の出とともにエネルギーが切れて消えてしまうエレキング。次の満月までにヤツを見つけ出さないとと呟く荒垣。「このあたり一帯で警戒態勢を取るぞ」
必死でエレキングを探すが見つけることができないＺＡＴ。僕が見つけてやるとエレキングを探す健一の前に現れるターザンと孫悟空と猿飛佐助を名乗る三兄弟。「美味しそうなピーナッツを持ってるな」「君達にもあげるよ。ねえ、君達、このへんで怪獣が出ただろう」「ああ、俺なんかすぐ近くで見たぜ」「なんか怪獣の手がかりみたいなのはないかな」「……」「知ってるの？」「……」「知ってるんだろ。教えてくれよ。何があったんだい。爪かい。ウロコかい」「俺たち、角がどこにあるかなんて知らないぜ」「そうか。角があったんだね。その場所を早くＺＡＴに知らせるんだ」「俺たちの宝物を横取りにされてたまるか。さあ、行こうぜ」「あ、君達、待ってくれ」
洞窟の中に入り、エレキングの角をなでる三兄弟。「俺たちの宝だ」「おい。これでおじいちゃんの入れ歯を作ろうぜ」「入れ歯があったら大好物のピーナッツが食えるようになるもんな」「じゃあ作ろうぜ」エレキングの角を石で削ろうとする三兄弟にやめろと言う健一。「怪獣はまだ死んでいないんだ。そんなことをすると大変なことなるぞ」「噓つけ。うまいこと言って横取りする気なんだろう」「やめろ。その角のことをＺＡＴに知らせるんだ」「うるさいな。おい、これは石じゃだめだ。のこぎりを持って来て切ろうぜ」
のこぎりで角を削られて刺激され、満月とともに現れ、大暴れするエレキング。ウルトラマンタロウに変身する光太郎。エレキングの角をへし折り、エレキングが二度と復活しないように月に奉納するウルトラマンタロウ。角を折られて溶けてしまうエレキング。おじいちゃんの入れ歯ができないと落ち込む三兄弟に、光太郎は入れ歯をプレゼントするのであった。