ウルトラマンA 第46話 | ロロモ文庫

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タイムマシンを乗り越えろ!

超獣が現れ出動するTAC。やがて超獣が消えて、TACスペースと一緒に姿を消す吉村と美川。「隊長。どこにTACスペースが不時着した形跡はありません」「そうか」無線で竜を呼ぶ吉村。「吉村、美川。無事なのか」「はい、無事です」「どこにいるんだ」「わかりませんが、おそらくここは過去です」「なに」「隊長たちがいるところから何百年も昔なんです。超獣は過去の世界から現代に現れ、過去に逃げ込んだんです」

野武士たちに襲われる吉村と美川。「お前ら赤鬼はダイダラホーシの手下じゃな」「やっつけろ」「よせ、俺達はダイダラホーシと関係ない」「やめて」「吉村」「……」「美川」「……」連絡を絶つ吉村と美川。「何かあったんだ」「ダイダラホーシ?」「富士山を一晩で作ったかという伝説上の巨人だよ」「この盆地はダイダラホーシの足跡という言い伝えがある」「あの神社はダイダラホーシが祀ってある」「隊長。あの超獣はダイダラホーシでしょうか」「うむ」「とにかくあの二人を助け出さねば」「でも二人は何百年も昔の世界にいるんだぞ」「タイムマシンだ」「隊長。そんなものがあるんですか」「まだ極秘にされているが、試作品はそろそろできているはずだ」

春木宇宙科学研究所に行く竜たち。「これが目下研究中のタイムマシンです。このタイムマシンを貸せと言われても、まだウサギを乗せて5年前に送る実験をやってるだけですから」「何百年も昔には行けないんですか」「行けないことはないでしょう。ただし失敗する危険性もあります」「万一事故が起ころうとも、こちらには一切ご迷惑はかけません」「しかし事故が起これば全人類の問題になるのです」

二人の人間が過去の世界で危険な目にあっていると春木に言う北斗。「すぐに行かなきゃ二人は死んでしまうかもしれないんです」「死んでも仕方がない」「なんですって」「まあ、お聞きなさい。あなたが仮にタイムマシンで過去の世界に行き、そこにあった小枝を折ったとします。するとそれが原因でこの現在の世界がなくなってしまう可能性があるのです」「しかし、我々の仲間がその歴史の流れに迷い込んでいるんです」「迷い込んでるからいいのです。意識的に過去の世界に行くことは歴史を壊すことです」「我々はTACの隊員です。過去に行っても、小枝一本変えないことを誓います」「いや、歴史の中に潜り込むこと自体が問題なのです」「しかし超獣は過去と現在を往来しているじゃないですか」「過去の世界に行って、超獣を倒すだけならともかく、紛れ込んでいる人間を探せばかならず歴史に関わることになる」「ではどうしても貸せないと」「ええ。これ以上現在の人間が過去に紛れ込めば、現在は必ずこんな形ではなくなる。それは許されません」わかりましたと言う竜。「タイムマシンを借りるのは諦めます」

竜にどうして強引にでもタイムマシンを借りなかったんですかと聞く北斗。「吉村隊員と美川隊員を一刻も早く救出しなければならないのに」「私に考えがある。北斗、TACアローに大至急ワイヤーをつけるんだ」再び現在に現れるダイダラホーシ。TACアローから攻撃する竜と北斗。「隊長、超獣が消えていきます」「北斗、ワイヤーを打ち込むんだ」ワイヤーに引かれて、ダイダラホーシとともに過去の世界に行くTACアロー。

「隊長、ここは」「どうやら過去の世界らしいな」野武士たちに囲まれる竜と北斗。「赤鬼たち、また現れたのか」「赤鬼?そうか俺達の制服を見て」「北斗、彼らを傷つけるなよ。そして彼らの後を追うんだ」野武士たちに捕まって気を失っている吉村と美川を見つけるが、ダイダラホーシに襲われて気を失う竜。ウルトラマンAに変身する北斗。ダイダラホーシを斃し、TACアローに竜を、TACスペースに吉村と美川を乗せて現在に戻るウルトラマンA。

「隊長」「二人とも無事でよかった」「隊長。ありがとうございます」「北斗は?」「隊長」「おお、北斗。無事だったか」「はい」「しかし、どうして過去の世界から帰ってこれたんだろう」「私はウルトラマンAに抱かれて飛んでいる夢を見てた」「あら、隊長。私もです」「実は俺も」「北斗隊員は?」「え。ええ、もちろん、僕も見ましたよ。はははは」