ウルトラマンA 第47話 | ロロモ文庫

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山椒魚の呪い!

篠原村に超獣が出現したと言う知らせを受けて出動する北斗と吉村と美川。「超獣はどこに行ったんですか」「お化けだ。ハンザキのお化けだ」「……」「村中の牛や馬がみんな食われてしまった」「ハンザキ?」「オオサンショウウオのことだ」本部に連絡する美川。「こちらTACパンサー。オオサンショウウオに似た超獣が村を襲って北北西に消えたようです。ただちに追跡します」

気を失って倒れているサユリを発見する北斗たち。「しっかりしなさい、君」「わたし、どうしたんでしょう。急に目の前が暗くなって」「超獣にやられたのかい」「超獣って何ですか」「こんな山の中に一人で来たの」「わたし、この先の鍾乳洞におじいさんと住んでいるんです」「よし、そこまで送ってあげよう」

鍾乳洞の中にはいる北斗たち。「おじいちゃん」「サユリ。どこに行ってたんだ。ショウベエはとっくに一人で帰ってきたぞ。ん?そのお方たちは」「おじいちゃん、わたし、急に目の前が真っ暗になって倒れていたの。そこにこの方たちが来て、助けてくれたの」「我々はTACの隊員です」「坂上です。どうもありがとうございました」「いえ、超獣を捜索中に偶然見つけたものですから」「超獣?」「ええ。オオサンショウウオの化け物みたいな超獣がこの下の村を全滅させたんです」「ハンザキの化け物?まさか」「いえ、本当なんです」

ははははと笑う坂上。「そうか。村のやつらにやっとバチがあたったか」「おじいちゃん」「はははは」「どうもすいません。おじいちゃんは村の人と仲が悪いので」「ん。オオサンショウウオだ」「サンショウウオって黒いんじゃなかったかしら」「鍾乳洞の中で育ったから、色がまったく抜けたんだな」「あたしたちが飼ってるんです。ショウベエって名前なんです」「この辺にはオオサンショウウオは多いんですが」

谷川には沢山住んでいたと答える坂上。「それが今は一匹もいない。村の奴らが山林に農薬や除草剤を撒いたからだ。わしは家屋敷を抵当に入れてまでサンショウウオを保護しようとしたがダメだった」「じゃあ、オオサンショウウオの化け物みたいな超獣が出たのは、その恨みからだと言うんですか」「そうとも。因果応報じゃよ。はははは」「おじいちゃん」「はははは」「おじいちゃん」「このサンショウウオは超獣が村に出た時、どこにいました?」「ショウベエは化け物なんかじゃありません。とってもおとなしいんです。私とおじいちゃんの吹く笛でなんでも言うことを聞きます」「笛?」笛を吹くサユリ。「ショウベエは村をKを壊したりしません」「すまんすまん。オオサンショウウオはこれ一匹だと聞いて」「北斗。そろそろ帰ろうか」

ショウベエがまた遊びに行きたがっていると坂上に言うサユリ。「じゃあそうしてやるか」「でも超獣騒ぎがあって外は危ないわ」「大丈夫じゃ。こんな穴の中に住んでれば、たまには外に出たくなるもんじゃ。さあショウベエ、行くぞ。わしらだって家屋敷を取られなかったら、こんなところに住まなくてもいいんじゃ」「お金を借りたんだから仕方ないわよ。もうそのことは忘れましょうよ」「忘れるもんか。わしはお前がこんな山奥で友達一人もいないのが不憫で」「いいのよ、おじいちゃん」「みんな村の奴らせいだ。さあ、ショウベエ遊んでこい」「ショウベエ、危ないところに行くんじゃないわよ」

太陽光線を浴びて、ハンザギランになるショウベエ。はははと喜ぶ坂上。「ショウベエ。村の奴らをやっつけるんだ」なんで超獣になっちゃったのと涙するサユリ。「ショウベエ。もう遊べないの。あ、おじいちゃん、笛を吹くのよ」「村の奴らめ、今にたっぷり礼をしてやるぞ」笛を吹くサユリ。ショウベエに戻るハンザキラン。

坂上に変なこと考えちゃダメよというサユリ。「ショウベエは二度と外に出してはいけないのよ」「わかってるとも。ははは」「おじいちゃん」夜明け前、サユリが寝ているのを確認して、ショウベエを鍾乳洞から出す坂上。夜明けとともにハンザキランとなるショウベエ。TACの攻撃を受けるハンザキラン。笛を吹く坂上。「ショウベエ。TACの連中をやっつけてしまえ」毒液を吐くハンザキラン。それを浴びて死ぬ坂上。ウルトラマンAに変身する北斗。ハンザキランを斃すウルトラマンA。

ショウベエもおじいちゃんも死んだと泣くサユリ。「おじいちゃんはわたしのたった一人の肉親。ショウベエはわたしのたった一人の友達だったわ」「サユリちゃん。その代わり、ここに新しい6人の友達がいるじゃないか」「え」サユリに微笑む北斗と竜と山中と今野と吉村と美川。笑顔になったサユリは、その後、竜の姉に引き取られるのであった。