ウルトラマンA 第30話 | ロロモ文庫

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きみにも見えるウルトラの星

不思議な物体をレーダーが捉えたと報告する美川。「東京K地区に静止したまま動かないですが、レーダー反応はどうやら超獣のようです」「なんだって。じゃ、超獣が空に浮かんでいるとでも」「そうかもしれんな」「僕のアパートの近くです」「隊長、早くやっつけましょう」「待て、超獣と分かったわけではない。K地区に住む住民を避難させるんだ」

K地区に現れる黒い雲。救急車を停める北斗。「どうしたんですか」「K地区は通行止めです」「通してください。母が危篤なんです。早く病院に行かないと命が危ないんです」「しかし」「お願いです」「いいでしょう。急いで通り抜けてください」「ありがとうございます」北斗にあの救急車はなんだと聞く山中。「急病人を運んでいるんです」「バカ。今は誰も入れてはいかんのだ」黒い雲から現れ、救急車を踏みつぶし、すぐに黒い雲の中に消えていくレッドジャック。

お前の甘い判断が人を殺したと北斗を責める山中にやめてという美川。「北斗隊員も間違ったことをしたわけでは」「立ち入り禁止は立ち入り禁止だ。俺は命令を守る」「でも救急車が遠回りをしてたら、病人は助からなかったかもしれないわ」「俺は超獣のいるところにむざむざ飛び込ませることははやらん」「まあ待て。あの時はまだ超獣がいるってことはわかってなかったんだ。北斗の判断も決して間違っていたわけじゃない」「しかし」「今野。君だったらどうする」「……」「吉村。君だったら」「僕も北斗隊員と同じようにしたと思います」「難しい判断だったわけだ。しかし今はあれが超獣だとわかったわけだ。北斗、同じあやまちは繰り返さないようにしろ」「はい」

アパートに向かう北斗に声をかけるダン。「どうしたんだ。こんなところで」「俺と姉さん、このアパートに引っ越して来たんだ」「へえ、偶然だな」北斗に向かって自転車で突っ込む洋子。「君、危ないじゃないか」「お母さんを返してよ」「え」「お姉さんを返してよ。あの時、あなたが救急車を通したりしたから。そうしなかったらお母さんもお姉さんも超獣に殺されなかったかもしれないわ」「君のお母さんとお姉さんが」北斗さんはそんな悪い人じゃないと洋子に言うダン。「ねえ、北斗さんのせいじゃないよね」「ありがとう、ダン」

再びK地区に黒い雲とともに現れるレッドジャック。住民を避難させる北斗。「どうしたんだ、ダン。早く逃げるんだ」「洋子ちゃんが自転車を忘れてきちゃったんだ」「自転車?そんなものより」「イヤよ。あの自転車は誕生日にお母さんが買ってくれたのよ。洋子の宝物よ」「お母さん。よし僕が取りに行ってあげよう」「俺も行くよ」「ダン、お前は逃げろ」「俺はウルトラ6番目の弟なんだぜ」「……」「北斗さん。俺が自転車を取ってくるから、超獣を止めてくれよ」「ダン。お前にウルトラの星が見えるか」「うん。見える」「よし、行くぞ」洋子の自転車を取ってくるダン。ウルトラマンAに変身する北斗。レッドジャックを斃すウルトラマンAなのであった。