ウルトラマンA 第27話 | ロロモ文庫

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奇跡!ウルトラの父

ウルトラ5兄弟のブロンズ像を見て驚く竜たち。「隊長」「違うわ。これは夢だわ。私たちは悪い夢を見ているのよ」「残念だがこれは夢ではない。非情な現実だ。ウルトラ5兄弟は我々の元に帰って来ることはないだろう」「ウルトラマンAが負けるなんて。そんな」

TACに降伏を迫るヒッポリト星人。「地球人を我々に渡せ。TACよ。無駄な抵抗はやめろ。地球人は我々ヒッポリトの奴隷となるのだ。TACよ、地球を我々に引き渡すか」「断る。君達の要求を受け入れることはできない。この地球は我々人間のものだ。TACは自分たちの土地を死んでも守る」「馬鹿者めが。もう一度考えるのだ。いい答えが出せるまで待ってやろう」

心配になる吉村。「隊長、あんな返事をしていいんですか」馬鹿野郎と吉村に怒鳴る山中。「ウルトラ5兄弟を見ろ。彼らは自分の星でもない地球のために死んだんだ」「でも、勝てるかどうか」「勝つんだ」

本部へ引き上げようとする竜たちを取り囲む市民たち。「星人を攻撃するのはやめろ」「馬鹿なことは言わないでください」「俺達の町を壊されるのはもうイヤだ」「考えても見てください。地球を明け渡せば我々は奴隷になってしまうんです」「ウルトラ5兄弟がやられた相手に勝てるわけないじゃないか」

我々にもう一度チャンスをくださいと言う竜。「TACは星人に勝てるのか」「TACではありません。これは人間と宇宙人との戦いです。もし我々が敗れると人間は宇宙人の支配を受けなくてはなりません。地球を渡すだけでなく、やがては心まで宇宙人に渡すことになるでしょう。皆さん、我々を信じてください。今度の星人との戦いでは必ず勝ちます」

ヒッポリト星人をどうすれば倒せるか議論する竜たち。「細胞破壊ミサイルまで通用しないとなると、これはいよいよ北斗隊員の言っていた自分の姿を光化学スモッグに写した造影としか考えられませんね」「しかし星人はは鼻から風や火を出した。あれは影なんかの出来ることではない」「それも何かしらの方法で増幅しているのでしょう」「そういえば、ウルトラマンAが谷間に向かって、しばらくして星人は消えました」「実際の星人はあんなに大きくないのかもしれません。あれも増幅しているのでしょう」「しかしウルトラマン5兄弟までまんまと罠にはめた星人だ。必ず勝てるという保証はない。だが本物の星人を発見できれば、まだ勝ち目はある。梶君、細胞破壊ミサイルを携帯用に改造してくれ」「わかりました。少し時間をください」

美川に君の厚意に水を差すようで悪いと言う竜。「その花をどけてくれないか」「え」「いや。私は北斗と南はまだ生きているような気がするんだ。いや、きっとどこかで生きているに違いないと」「……」

ヒッポリト星人が出現したと竜に告げる今野。「梶君。細胞破壊ミサイルはどうした」「まだエネルギーは半分しか補充していません」「よろしい。持ってきたまえ」「隊長、どういうことですか」「エネルギーの少ない分だけ、接近するんだ」「隊長、俺にやらせてください。銃なら俺に任せてください」「ダメだ。いいか。ウルトラ5兄弟以上の力を出さなかったら、我々の負けだ。そうなれば地球は星人のものになる。星人に接近して銃を撃つには相当の危険が伴う。この役は私がやる」「しかし、隊長」「山中隊員、君にはやってもらうことがある。それは私が谷間の星人に接近する間、君らは街中の幻の星人と派手に戦ってほしい。その指揮を取るんだ」「はい」

作戦は実行され、念波を送るヒッポリト星人を発見し、特殊カプセルを破壊する竜。怒り狂って竜を攻撃するヒッポリト星人。「よくも俺の秘密を。生かしてはおけぬ」そこに現れ竜を助け、ウルトラマンAのブロンズを剥がすウルトラの父。怒り狂ってウルトラの父をボコボコにするヒッポリト星人。自分のカラータイマーをウルトラマンAに投げつけて倒れるウルトラの父。復活してヒッポリト星人を斃し、カラータイマーを使って四兄弟を蘇生させるウルトラマンA。ウルトラの父の亡骸を抱え、ウルトラの星に向かうウルトラ四兄弟。そして北斗と南は竜たちの前に現れるのであった。