ウルトラマンA 第19話 | ロロモ文庫

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河童屋敷の謎

超獣を見たという安男からの連絡を受けて出動し、春山邸に行く北斗。「で、どこに超獣はいるんだ」「それがプールになっちゃったんだよ」「超獣がプールに?」「本当だよ。木の上に登ってオカリナを吹いてたら、水がすごく浮き出してきて、超獣が地面に沈んだように見えたよ。そしたら、その後はプールに」「本当かい、安男君」「本当なんだよ」

春山邸に同級生の善太を連れて行く安男。「普通の家じゃないか。どう見たって超獣屋敷には見えないや」「本当なんだよ」「確かにプールはあるな。泳がしてくれないかな」「よせよ。危ないよ」「どうして」「だって、超獣のプールなんだぞ」「安男、自分が泳げないからそんなこと言うんだろ」「ちぇ、勝手にしろ」春山邸のプールで泳ぐが、プールの中に引きずりこまれてしまう善太。

木の上から姉の貴子にどこに行くのと聞く安男。「春山さんの家のプールに泳ぎに行くのよ」「だめだよ。今、僕の友達がプールの中に引きずり込まれたんだ」「安男。そんなでたらめ言ってる暇があったら、勉強でもしなさい」「姉ちゃん、待てよ」春山邸に向かい、海パン姿の善太と出くわす安男。「あれ、大丈夫だったの」「大丈夫だったよ。面白かったぜ」「だけど変だな」「何が」「善太、おへそがないみたいだぜ」「え」

再び安男とともに春山邸に行く北斗。「とにかくあのプールはおかしいんだよ」「そうか」貴子にお腹は大丈夫かと聞く安男。「いったい、何のこと?」「おへそ、抜かれてないかい?」「何言ってるの」安男君はあそこの家のプールで泳ぐとおへそを抜かれると言ってると説明する北斗。「じゃあ、北斗隊員は私のおへそを調べに?」「ええ、まあ」シャツをめくって、へそがあることを示す貴子。

やっぱり嘘だったのかと聞く北斗に、よくわかんないと答える安男。「でも、もし僕の言うことが嘘じゃなかったら」はははと笑う春山。「北斗隊員はプールに飛び込んで、おへそを取り戻してくれるそうだ」「本当かい」「ああ、なんでもするよ、安男君」「北斗隊員は嘘をつかない?」「いいか。嘘をつくことは男にとって一番恥ずかしいことなんだ。これだけは覚えておくんだぞ」

真夜中になり、へその書かれたシールをはがして春山邸に向かう貴子。その後を追い、春山邸に入る安男。「姉ちゃん、どこにいるんだろう」体を半分ウロコに覆われた貴子と善太を見つけて驚く安男を襲う春山。「ははは。これで北斗の奴、プールに飛び込むしかなくなった」「うわああ。助けて」プールの中に投げ込まれる安男。

なんとかプールから出て、TACの医務室に運ばれる安男。「この子は大脳皮質ホルモンに異常が見られますね、北斗隊員」「……」「ここまで持ちこたえたのは子供にしてはすごい精神力です」「どういうことです。梶さん」「こういう場合は普通、体だけでなく心まで敵の思い通りになる。つまりサイボーグになってしまうんだ。この少年がそうならなかったのは、何かよほど気になることがあったに違いない」全身をウロコに覆われて、僕は嘘つきじゃないと呟く安男。

北斗にやめてという南。「あのプールに飛び込むなんて、わざわざ罠にはまりに行くようなもんよ」「あの子は危険を冒して、本当のことを言い続けてきたんだ。その安男君を裏切ることができるか」「星司さん」「俺は約束したんだ。男はどんなことがあっても約束は守らなくてはならないんだ」

春山邸に突入するTAC隊員。「おい、子供たちはどこだ」ふふふと笑い、スイッチを押す春山。湧き上がるプール。狙撃されて、機械仕掛けの腹を曝け出して倒れる春山。「こいつはロボットだったのか」プールに飛び込む北斗。地面の下からプールを頭頂部にして現れるキングカッパー。救出される貴子と善太。プールの中で溺れる北斗。TACアローからプールに飛び込む南。「夕子」「星司さん」ウルトラマンAに変身する北斗と南。キングカッパーを斃すウルトラマンA。ウロコも取れ、おへその戻った安男に北斗は約束を守ったと言うのであった。