ウルトラマン 第8話 | ロロモ文庫

ロロモ文庫

いろいろなベスト10や漫画のあらすじやテレビドラマのあらすじや映画のあらすじや川柳やスポーツの結果などを紹介したいと思います。どうぞヨロピク。

怪獣無法地帯

(火山活動のために無人島となっていた多々良島に2年ぶりに定点観測所が再開することになり、4人の先発隊が島に向かうことになった。それから一週間過ぎ、島から何の連絡もなかった。さらに3日が過ぎ、やはり何も連絡もなかった。4人のことを心配した気象庁は島になんらかの事故が起こったと見て、ついに科学特捜隊に測候所員の救出を要請した)

ビートルで多々良島に到着するムラマツたち。有翼怪獣チャンドラーの右の翼をもぎ取り、チャンドラーを葬るどくろ怪獣レッドキング。「くそう。犯人はこいつだったのか」「キャップ。ロケット砲をヤツの横っ腹に叩き込んでやりましょう」「アラシ、やめるんだ」「しかし、キャップ」「島には4人の人間がいるんだ。下手に暴れ出したらどうなるんだ」「はい」「我々の任務は4人の測候所員の救助だ。怪獣退治はその後でいい。ハヤタ、測候所のそばに着陸しろ」「了解」

測候所には誰もいないと報告を受けるムラマツ。「この島にはジャングルや天然の洞穴がいっぱいある。そこに逃げ込んでいれば助かってるかもしれん。よし。二班に分かれて捜索しよう。アラシ・イデ・フジの三人は西のジャングル地帯を。私とハヤタは東の溶岩地帯を回る。何かあったらすぐ連絡を取り合う。いいな」「了解」

川田所員の血まみれの服を発見するアラシ。「ひどいな。誰にやられたんだろう」キャップと連絡が取れないと呟くイデ。「地底の変動でジャングルの地磁気が狂っているんだ」イデとフジを襲う吸血植物サフラン。スパイダーでサフランを焼き切るアラシ。「川田所員もこれでやられたんだ」

こんなところに測候所員はいないんじゃないですかとムラマツに聞くハヤタ。「イデ隊員たちの方で何か手がかりがつかめそうな気がするんですけど」「連絡を取ってみろ」連絡が取れないというハヤタ。地磁気が狂ってると呟くムラマツ。そこに現れる地底怪獣マグラー。ナパーム弾でマグラーを斃すムラマツ。崖下に転落して気を失うハヤタ。「ハヤタ。大丈夫か」

松井所員の帽子を見つけたアラシたちの前に現れる友好珍獣ピグモン。「待て。逃げるな」「お。これは松井所員のハンカチ。ひょっとすると、あのちびっ子怪獣、松井所員のいる場所を知っているのかもしれない」「アラシ君。確かかね、おつむは」「俺の推理とスパイダーは当たるので有名だということを忘れたのかい」「でも相手は怪獣よ」「いや。この帽子もハンカチも我々を松井所員の元に案内するため、わざと落としたんだぜ」

ピグモンの後を追いかけ、松井を発見するアラシたち。「松井さん。しっかりしてください」「……」「我々はあなたを助けに来たんです。我々は科学特捜隊の隊員です」「川田は見つかりましたか。佐々木と藤田はどうです」「……」「みんな、やられたんですね」「じゃあ、他の人も」「地震と火山がこの島の自然を狂わした。二年ぶりに戻ったらまるで有史以前の恐竜時代に戻ったような怪獣たちの弱肉強食の舞台となっていたんです」「なぜ早く本庁に連絡を入れなかったんです」「とんでもない。島に到着して一時間もしないうちに測候所が怪獣たちに襲われたんです」「このガイドさんがいなかったら、とてもあなたを発見できなかったわ」「怪獣たちの中にもあんな善良なヤツを作った神を私は信じるようになりました。今日までジャングルの中から水や食べ物を運んでくれたんです。命の恩人ですよ」

そこに現れるレッドキング。岩の下敷きになって死ぬピグモン。SOS信号弾を打ち上げて救援を要請するイデ。ムラマツに行ってくださいと頼むハヤタ。「よし。待ってろよ。すぐに迎えに行くから」ウルトラマンに変身するハヤタ。レッドキングを斃すハヤタ。川田と佐々木と藤田の墓を作る松井。「みんな静かに眠ってくれ。恐ろしい怪獣たちも怪奇植物もみんなこの人たちが退治してくれた」呟くムラマツ。「これでこの島も南海の楽園に帰るだろう。だが自然はこの夕焼けにようにいつも美しいとは限らないことを忘れてはならない」