変身忍者嵐 第8話 | ロロモ文庫

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怪人!狂い毒蛾!!

占いは吉と出たと骸骨丸に言う魔神斎。さっそく化身忍者の技を試してまいりますと言い、捕らえていた村人たちを自由にする骸骨丸。喜ぶ村人たちの前に現れる毒蛾くノ一。「お前たちは私の忍法「狂い粉」の実験台になる。みんな殺し合うのだ」狂い粉を浴びて、殺し合いを始める村人たち。ふふふと笑う骸骨丸。「日本中に狂い粉をまいて、人間どもに殺し合いをさせることができる。それにまぎれて血車党は天下を取る。カタはついた。これで生きているヤツは一人もいなくなったはずだ」一人足りないと報告を受けて、草の根を分けても探せと命令する骸骨丸。

ハヤテたちに助けてくれという乙平。「どうした」「血車党に」「よかったら話してくれないか」「一緒に捕まっていた仲間が突然殺し合いを始めて」そこに現れた下忍を捕まえるハヤテとタツマキ。「こいつの始末は?」「身替わりになって紛れ込み、新しいドクロ館を突き止めてやる」「承知いたした」

骸骨丸にお前の目が誤魔化されても、わしの目が違うのじゃと言う魔神斎。「と申しますと」「仲間に化けて、ドクロ館を探ろうとしても、そうはさせぬわい」「するとこの中にハヤテが」「血車党の掟を破り、歯向かう裏切り者。裏切り者はそこだ」魔神斎にこれ以上罪のない人を苦しめ、世の平和を乱すのはやめろと警告するハヤテ。骸骨丸にハヤテを殺せと命令し姿を消す魔神斎。貴様と戦うにはちょうどいい化身忍者がいるとハヤテに言う骸骨丸。「その化身忍者の手にかかって死ね」

ハヤテに狂い粉を浴びせる毒蛾くノ一。変身忍者嵐に変身するハヤテ。「とうとう変身忍者嵐におなりだね。それを私は待っていた」「魂を悪魔に売った化身忍者め」「お前はなんだ。裏切り者め。大きな口を叩くのは男の癖にみっともないよ」「私にはどんな敵であろうとも女子供は倒せん」足に手裏剣を浴びて、姿を消す毒蛾くノ一。ハヤブサオーに乗って毒蛾くノ一を追う嵐。

足から血を流してうめく娘にどうしたと聞くハヤテ。「薪を探していると、空から大きな化け物のようなものが落ちて来て、あたしを突き飛ばして」「逃げたんですね。私にも責任があります。うちまで送りましょう」「すみません。私、千恵って言います。家は森外れにあります」「さあ、馬に乗せてあげます」

千恵を馬に乗せて歩くハヤテにどうしたのと聞くカスミ。「うむ。この人は血車党の化身忍者の巻き添えを食って、怪我をしてしまったんだ」「で、相手は」「今ひとつのところで逃げられた」さんざん荒らされている自分の家を見て、「おとっつあん、おっかさん」と叫ぶ千恵。「父と母は」「血車党にさらわれたらしい」嘆き悲しむ千恵に元気を出しなというツムジ。「きっと血車党から救い出してやるからさ」「ありがとう。私にも生きていたら、ツムジさんくらいの弟がいたわ」弟さんはどうしたのとカスミに聞かれ、崖から落ちて死んだと答える千恵。これからどうするとハヤテに、ここで父と母が戻るのを待つと言う千恵。「また血車党が襲って来るとも限らない」「……」「どうだろう。今夜は我々も一緒に」「ありがとうございます」

天井裏に登り、寝込んでいるハヤテたちを見て、微笑む千恵。「血車忍法、毒蛾呪い」千恵に術を施すのは明日の朝に行えと言う骸骨丸。「はい。その頃までには毒蛾も成長していると思います」ツムジの口の中に毒液をたらす毒蛾くノ一。「ツムジよ。わが毒蛾呪いにかかれ」ツムジにわしは殺されたと語りかけるタツマキの亡霊。「ハヤテに殺された。わしの仇、ハヤテを討て」ハヤテに斬りかかるツムジの何をするのと怒鳴るカスミ。ツムジは術をかけたらしいと呟くハヤテ。「化身忍者か。あっ、待て」

逃げるくノ一を追うハヤテ。「あっ、千恵さん」「ふふふ。ハヤテ。千恵もその両親もいない。私こそ化身忍者、毒蛾くノ一」毒蛾くノ一に変身する千恵。変身忍者嵐に変身するハヤテ。「弟がいたというのも嘘だったのか」「嘘じゃない。弟は本当に死んだんだ。弟は強い忍者になろうと修行中に死んだんだ」「もし弟が生きていて、立派な忍者になっていたら。私と同じように血車党と戦う忍者になっていたかもしれない」「ええい、言うな」

二段斬りで、毒蛾くノ一の右手を斬る嵐。「殺せ。殺せ」「お前の亡き弟のためにも命を預けておく」千恵に戻る毒蛾くノ一。「なぜ殺さぬ」「あなたは化身忍者にふさわしくない心の綺麗な人だからだ」「……」「千恵さん」「お教えします。血車党の新しいドクロ館は」魔神斎の術によって地割れの中に消えていく千恵なのであった。