変身忍者嵐 第7話 | ロロモ文庫

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妖怪!トゲナマズ!!

旅籠の主人の儀平にどうしたんじゃと聞くタツマキ。「まわりの様子がおかしいが」「静かにしなされ。血車様のお通りです」「血車様?」「静かにしてくだされ」何が血車様だいと叫ぶツムジ。「おいらが正体見てやらあ」通りに出るツムジ。「なんだ、ただの荷車じゃないか」そこに現れるトゲナマズ。「小僧め。よくも見たな」「化身忍者だ」旅籠に戻るツムジ。うめくトゲナマズ。「血車様のお通りを見たものはその場で死ぬ」

全身から油を出して、滑りを利用して、小さな隙間から旅籠の中に侵入するトゲナマズ。「伊賀忍者、死んでもらうぞ」孫娘のおよしを抱えて、助けてくれと叫ぶ儀平。トゲナマズに斬りかかるタツマキ。「どうしたことじゃ。斬れんぞ」「血車忍法、油ひたし刀よけ」「刀で斬れぬものなら手裏剣で」「無駄なことじゃ。まずはその生意気そうなガキから」

お前の相手はこの私だとトゲナマズに言うハヤテ。「お前は新しく生まれた化身忍者か」「ハヤテ。お前と忍法の技を競争してやる。体中から油を滴りだすわしの忍法は刀も縄もきかぬ。わしは無敵じゃ」タツマキに儀平たちを任せ、変身忍者嵐に変身するハヤテ。「これからが本当の勝負だ。嵐、わしの電気ムチを受けてみよ」ううむと呻る嵐。(やつの身体は油で包まれている。刀では歯が立たん。そうだ。火を浴びせたら)火薬をトゲナマズに浴びせる嵐。炎に包まれ、悶えながら地中に消えるトゲナマズ。

さすがの血車党も逃げ去ったと見えるわいと呟くタツマキ。「よかった、よかった」何がいいいものかと怒鳴る儀平。「もとはと言えば、お前様たちが余計なことをするからだ」「なんと」「今まで血車様のお通りは何度もあったが、黙ってじっとしてれば何もなかった。それをみんなあの坊主が悪いんだ」

荷車からとっくりを失敬してやったと言うツムジ。中身は酒だと呟き、飲もうとするタツマキに待てというハヤテ。毒かもしれないわと呟くカスミ。驚いて中身をぶちまけるタツマキ。「うわあ」「爆発した」「水火薬か」そうかと呟くハヤテ。「血車様のお通りとは、いくさ道具の秘密輸送だったのか」「それで血車様のお通りを見せまいと怖がらせて、見た者を皆殺しにしたのか」

私たちは嵐様のおかげで危ないところを助けていただいてと言うおよしの母のおみよに不信感を持つハヤテ。(この人が嵐の名前を知ってるのはおかしい。血車忍法・人形あやつりか)橋の上からおみよを放り投げるハヤテ。地面に激突して爆発するおみよ。母ちゃんが死んだと泣き叫ぶおよし。くそうと呻く骸骨丸。(よくも人形あやつりを見破りおったな。今に見ておれ)

骸骨丸に血車はいくさ道具を運ぶ車と知られたという魔神斎。「もはや同じ道を安全に通ることはかなうまい」「そこで、この人質の女を囮にハヤテらをおびき寄せ、一気に叩き潰すつもりでございます」「トゲナマズ。今度こそ失敗は許さんぞ」「ははっ」

およしにそんな怖い顔で睨むなよと言うツムジ。怒鳴る儀平。「おっかあをさらわれた上、こんなお堂に閉じ込められるなんて。おらも睨んでやる」落ち込むツムジに憎いのは血車党なんだと諭すハヤテ。「およしちゃんやおじいちゃんに悪いことをしたと思ったら、早くおよしちゃんのお母さんを助けてあげなくちゃ」「うん」「お前はタツマキやカスミと血車の通り道を探ってくれ」

血車の通り道からドクロ館の在り場所がだいたいわかったと言うハヤテ。「そこにおみよが」「捕らえられているはずです」「わしが助けに行く」「ご主人、待ってください。私がドクロ館に乗り込む」血車様忍法地震おこしで地割れを起こし、タツマキたちを捕まえてドクロ館の牢屋に放り込むトゲナマズ。そこに現れるハヤテ。トゲナマズに後を託して姿を消す骸骨丸。変身忍者嵐に変身するハヤテ。前回の戦いで火まみれになったため、あっさり嵐に斬られるトゲナマズ。タツマキたちにどうも失礼しましたと儀平は詫びるのであった。