変身忍者嵐 第1話 | ロロモ文庫

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猛襲!! 怪魚忍者毒うつぼ

庄屋屋敷を襲う骸骨丸。「逃げ道はないのだ。一人残らず我らが作りだした化身忍者毒うつぼの餌食になるがいい」毒うつぼの毒牙にかかる村人たち。「何のために罪のない人々を」「毒うつぼの力を試すためよ」庄屋屋敷から逃げようとするカスミと弟のツムジ。二人を追いかけようとする下忍たちにやめろと言うハヤテ。「鬼十の息子のハヤテだ」「畜生、邪魔がはいったか。ここはひとまず引き上げろ」カスミとツムジに早く逃げろと言い、庄屋屋敷に入るハヤテと鬼十。

庄屋たちの無残な死体を見て、血車党は狂ってしまったと呟く谷の鬼十。「南無阿弥陀仏」「父上、お願いです。私を変身忍者にしてください」「……」「私はもう我慢できない。なんとしても骸骨丸や化身忍者を倒したい」「ハヤテ。私は血車党の平和を願って、秘密の術を使い、数多くの変身忍者を作ってきた。しかし血車党は平和な日本を乱そうとしている」「そうです。だからこそ正しい心を持つ私が」「しかし、それはお前を」「構いません、父上」忍術によってハヤテの細胞を変化させる鬼十。庄屋さんは気の毒だったねとカスミに言うツムジ。「そうね。お父さんが早く見つかるといいけど」「大丈夫だい。親父は伊賀忍者のタツマキだい」

富士の麓の村々で次々と起こる奇怪な事件の真相を探るため、幕府によって派遣されて血車党の巣窟を探る公儀隠密のタツマキ。骸骨丸に聞く血車党首領の魔神斎。「すると鬼十は毒うつぼを最後に二度と化身忍者を作らないと言うのか」「はっ」「鬼十の手から秘伝書を奪え。この魔神斎の目的は再び戦乱の世を巻き起こし、武力によって日本全土をわが手によって支配することじゃ。そのためには血を流すことを好む野獣のごとき煩悩と不死身の身体を持った化身忍者こそが必要なのだ」

これは大変なことになったと江戸に向かおうとするタツマキを襲う毒うつぼ。そこに現れる嵐。「変身忍者嵐、見参。平和の使者、世の悪党どもを地獄に送る正義の使いだ。この伊賀者は俺が預かる」「まもなくうつぼの毒が全身に回るわ」「私にはその毒が消せる」「なんだと」忍法を使ってタツマキとともに姿を消す嵐。

何年も苦労して編み出した人間変身の秘伝書が魔神斎の悪魔のごとき野望達成のために使われようとしていると呟く鬼十。「わしはこの秘伝書が奴らの手に渡る前に始末せねばならん。それが血車党千年の伝統を汚さずに済むたった一つの道」秘伝書を燃やそうとする鬼十を襲う骸骨丸。「鬼十よ。燃やしてしまうくらいなら、この秘伝書を使いこなせる方に献上した方がいいのではないか」「骸骨丸。血車党は狂っているのだ」「血車党を裏切る者には死んでもらう」

鬼十の元に帰ろうとするハヤテの前に現れる毒うつぼ。愛刀速風の鍔に震動を加え、脳神経を異常活性させて細胞変化させ嵐に変身するハヤテ。「鬼うつぼよ。いずれこの決着をつけるぞ」骸骨丸に斬られて逃げる鬼十を助けるカスミとツムジ。父がいないと呟く嵐にいななく愛馬のハヤブサオー。「ハヤブサオー。父の居場所がわかるか」忍馬になることで、嵐の言葉が理解できるようになるハヤブサオー。

毒うつぼに鬼十たちを襲わせる骸骨丸。そこに現れる嵐。「変身忍者嵐、見参」傷つている鬼十をかばうため、思うように闘えない嵐。そこに現れるタツマキ。「お父さん」「遅いぞ、親父」鬼十たちをタツマキに任せ、毒うつぼを斃す嵐。

虫の息で秘伝書を奪われたとハヤテに告げる鬼十。「恐ろしいことが起こる。それを阻むことができるのはお前だけだ」「はい」「頼む」事切れる鬼十。血車党とどこまでも戦うと誓うハヤテ。「平和な月日が訪れるまで。行くぞ、ハヤブサオー」いい若者じゃ呟くタツマキに、親子三人でハヤテさんと一緒に闘おうというツムジ。「ははは。カスミ、ツムジ。行くぞ」