2019年のGWに訪ねたアフリカ旅を綴っています。
ドゥアラからフライト。
こういったクネッた川を見ると、「自然そのまんまだな」と安心する。
ガボン首都リーブルヴィル
ガボンの首都リーブルヴィルへ飛びました。
2泊します。ここも公用語はフランス語。日本からホテルを予約した際、空港の送迎を依頼するも一向に返事なく。
日本を発ってからメッセージ送ったり、ホテル予約サイトからも確認してもらうも、そっちにも返事はなかったよう。
「送迎シャトルあり」と記されていたにも関わらず何やねん!と思っていたら、ホテルに到着してそれがなぜなのか分かりました。
レセプションはじめスタッフ全員、英語を話せない!読めもしない!
こんなホテルがあるんか!この国への来客は、全員フランス語ネイティブなのか?笑
さて、ガボン滞在を2泊にした理由は、この後に行く「赤道ギニア」という国のビザを取得するためです。
日本に赤道ギニア大使館がないため、赤道ギニア近隣国で取得する必要があるのですが、これが結構面倒で、ガボンにある日本の大使館へ行ってレターを書いてもらい、それを持って在ガボン赤道ギニア大使館へ行き、ビザを申請します(2019時点)。
このため着いて早々、先ずは全ての申請を済ませてから、リーブルヴィルを散策することに。
何だかどの国へ行っても同じに見えてきた。笑 アフリカ大陸は何でこんなに細かく国を分ける必要があるのだろうか。こんなに細かく分けるから、世界からの寄付が末端の国民まで行き届かず、わんさかいる政府の役人だけが潤うのではないか。といつも思う。
こちらは、この街におおよそ似つかわしくない大規模スタジアム。住宅地にいきなり現れます。もちろん中国の一帯一路構想で建設されたもの。このスタジアムと、手前のトタン屋根家屋との差にご注目ください。笑
こちらの屋根付き競技場はスタジアムの隣りにあります。中国の建設。手前の掘っ立て小屋とのアンバランスさよ。笑
アフリカ大陸は地中資源多く、欧米に搾取されずに中国の一帯一路構想をうまく使えば、スリランカのようにデフォルトなどせずうまく発展できるのですよ、伸び代いっぱいある。
しかし、実際にアフリカへ来て地元人と同じ目線で見ると、一帯一路は国民の役には立っていないことが多く、当国政府役人の自己満に終わってる感が否めない。街にスタジアムが出来たからといって、貧困家庭が救われるわけではありませんのでね。
むしろ、こんな大物を建設してしまうことによって、地元の一般人は「債務履行できるのか?」と自国政府を訝り疑い、良い感情は持っていない。一方で、線路敷いて電車を通した国なんかは中国に感謝していたりもして、まあ、このようなインフラ投資がうまく行けばアフリカは発展していくと思われます。
なんでも売ってる青空マーケット。すっごい活気ですよ。出店も人もいっぱいです。ここをトラックなどが通るのです、んな無茶な!
ゴミ山の上に立つ白い鳥。旧フランス領あるあるのゴミ山。
陽気な地元人。フランス語なのであまり理解していませんが、好意的なのは伝わる。
奴隷海岸を離れると、こうやって「撮って!撮って!」と向うから話しかけてくれます。カメラを構えても危険な感じは全くしないのですよね。ホントDNAだと思います。
丘の上まで歩いてきました。ノートルダム教会。できたばかり。アズレージョはポルトガルから輸入したらしい。
なぜアズレージョを用いることにしたのか不思議。旧ポ領でもないのに。
ガボンは、ここまでの旧フランス領と違い、キリスト教徒が人口の2/3を占めています。イスラム教徒が1/3。
それにしても暑い、歩いている途中、ずっと汗だく。そして、またしても脱水症状。なんでまた?しかし、これでもホテルを出る時に2リットルのペットボトルを持っていくのです。それもあっという間になくなり、知らないうちに尿ではなくて汗で出てしまうのですよね。
やっとスーパーを見つけてミネラルウォーターを買おうと思ったら、現地通貨が少しだけ足りなかった。小さな商店でクレカは使えないし、あとは大きなユーロしか持ってなくて両替できず。
死にそうになってたら、後ろに並んでいた青年が、現地通貨を足してくれて水を買えました。泣 なんて親切なんだ。またしても一気飲み。一気に飲むから行かんのだろうな。でも、飲まずにいられんのよ。
暑すぎるのでホテルへ戻ります。
泊まったホテルは大西洋沿い。
でも、海岸線は空のペットボトルがギョーサン打ち上がっています。誰か拾えよ。。てか捨てるなよ。。
プールに入りたいけど、陽射しが強すぎて肌に厳しいため、音楽聴きながら旅メモ。
そうこうしてるうちに大西洋に陽が沈みます。
空がおどろおどろしいながら美しい。
夕飯。
アフリカに来てから、アフリカ料理らしきものをまるで食べてない。アフリカ料理がどんなものかもよく知らない。笑
さて、明日、出来上がってるはずの赤道ギニアビザとパスポートを受け取りに行きます。
ガボン リーブルヴィルの詳しい記事
https://tripnote.jp/gabon/libreville
赤道ギニア首都マラボ
ビザを無事ゲットし、お隣の赤道ギニアへ飛びます。
赤道ギニアは首都がアフリカ大陸にはなく、北西に位置するビオコ島にあります。しかも赤道ギニアは、国名にそれが配されているにも関わらず赤道にはない。笑
この時は、マラボへの直行便がリーブルヴィルとドゥアラからあり、
スケジュール的にはリーブルヴィルからの方が都合が良かったのでこちらを選びました。
が、空港へ着くとマラボ行きフライトはディレイ。
リーブルヴィルは天気悪くないのに、ビオコ島辺りが嵐らしく、いつ飛ぶとも分からず。
6時間のトランジット観光がまた縮まりそうです。搭乗口に無料のコーヒーや紅茶、お茶菓子が出てきた。こりゃ長いぞ。
そして嵐が去ったのは4時間後。ガクッ。
苦労してビザ取ったのにトランジット2時間、実質1時間。
まぁ、私の詰め込み過ぎスケジュールもよろしくなかったですかね。しかし、長く滞在しても私にとって何というのですかね、この辺りは正直なところ何があるわけではないのです。
歴史と言えば奴隷と独立戦争ばかりがクローズアップされ、それ以前の歴史がイマイチ明確になっておらず、遺ってもいないのですよ。欧米に根こそぎ略奪されてるのですかね?
私の旅で重要な要素は、ズバリ紀元前古来の歴史とそれに纏わる遺跡、古代文明、文化が最大のテーマなのですよね。それのある国にはうんと時間をかけますが、それのない国はランドマークやその国の宗教建築(モスクや教会)、美術館や博物館。
しかしこれらは近年、せいぜい500年〜1,000年そこらに建設されたものばかりです。ほかに、人種の特長や考え方、生活にも興味はありますが、それらも決してマストではなく、あとは「行って無い国へ行く」使命だけですのでね。笑
さて、首都マラボの国際空港に到着し、一時間のタクシーをお願いしました。街は想像を遥かに超えて整備されており、建物もどれも新しいように感じます。まずは空港から街の中心部まで20分、サンタ・イザベル大聖堂へ。
教会内部のこの美しさよ。この旅では、外装内装ともに私の中でここがBest of Churchでしたわ。
とんぼ返り、国際空港の直ぐ側にあるマラボ国立公園へ、殆ど時間ないけど寄ってみた。
こういう国にある国立公園は、もっすごい森に覆われ、珍しい木とか植物とか、ここにしかいない爬虫類や鳥類などの生物がいるのを想像してましたけど、ガッツリ整備されていて何だろ。
浜離宮かよ。みたいな。笑
ここまでの国で使用していたキャッシュはコレ、CFA フランです。
何で「フラン」なのかというと、フランスが発行しているからです。主に西アフリカ、中央アフリカの旧フランス領14ヶ国が使用している共通通貨です。この旅時点(2019)でマリ、コートジボワール、トーゴ、ベナン、ブルキナファソ、カメルーン、ガボン、赤道ギニア、ニジェール、チャド、中央アフリカ、コンゴ、セネガル、ビサウが法定通貨として使用。
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wikiより
今回、私の旅の実に8ヶ国はこの共通通貨でしたので、国を跨ぐ度の両替頻度が少なく済み大変助かりました。
が、これが実は大問題でしてね。
〜wikiより〜
CFAフランを使用している国は外貨準備高の50%をフランスの国庫にて保管しなければならないという規定がある。
〜wikiより〜
つまり未だに植民地。フランスに搾取されているのです。CFAフランを使用している国の歳入が増えれば増えるほど、何っにもしないフランスが儲かる仕組み。
なんじゃ?そりゃ?
数日前に訪ねたブルキナファソやガボンは金(GOLD)が採れます。フランス人が優雅に生活しているその裏で、これら隠れ植民地の民は子供まで金鉱に借り出され、学校へ行かずに一日中採掘のために働きます。
それ、ほとんどフランスに持ってかれるのですよ。これらアフリカの国の政治家は掴まされてるでしょうからフランスに有利に働きますが、国民はたまったもんじゃない!旧フランス領の国々がいつまで経っても貧国なのは、こういうことなのです。
そりゃフランス人、優雅に夏休み2ヶ月半も取れるはずだわ。大学も無償。その裏で、小学校さえ行けないこれらアフリカの国の子どもたちが、朝から晩まで土埃まみれになって金を採掘している。という構図です。
ほんっと何なの?フランスって。てかセコイ!
私の中では、「フランス=植民地主義=セコイ」という式が出来上がっていて、全くもって好意的に見ることはできないのです。
何も知らなければ美しい国おフランスですが、これまでやってきたこと、今もやってる植民地主義を知ると、ほんとトンデモナイ国ですのよ。
原油の多いリビアでは、カダフィ大佐が欧米からの完全独立をうたい、NATO(主にフランス軍)に攻撃されて殺害されました。
イラクもそう、シリアもそう、原油が豊富、かつ欧米に従わない国は武力で捻じ伏せる。近年までそんなことしてました。あ、今現在もロシア相手にやってます。よーやるわ
でもここ数年、アフリカに中国が進出し、旧フランス植民地だったアフリカの国々は徐々にフランス離れし始めています。
アルジェリアでは、下の記事にも書いたように、これまで公用語だったフランス語の学校教育カリキュラムを英語へ変える方針が政策決定しました。フランス語を話せてもフランスに優位に働くだけで、個人には何の利もない。英語を話せれば仕事はいくらでもある。
今、マクロンが必死にアフリカ各国へ介入し、上辺だけ取り繕っています。植民地時代に略奪した美術品を返還し、新しい美術館まで建ててあげたベナンなどもその一環だと推測します。
フランス政府は大打撃ですので必死です。
そして今、CFAフランに関してイタリアの女性新首相がフランスの植民地主義を盛んに糾弾しています。声の通るお方ですので、その後の行方を見守りたいと思います。
と、世界の社会問題にも触れつつ、旅も終盤に差し掛かりました。次の国へ。
※追記:今日見たら、CFAフランの終焉としてこんな記事が載ってました。
外貨準備のための預金の50%をフランス国庫に預託する制度が廃止される。よっしゃ!
なぜ旧フランス領だった国は貧国なのかを解明!
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