2019年3月に旅した北~西アフリカの旅を綴ります。








有休消化のため、年度末にサラッと短期でアフリカの国を転々としました。








148ヶ国目アルジェリア。この旅はここからスタートです。








観光ポテンシャルの非常に高い国なのですが、ここは日本のパスポートでアライバルビザの取れない数少ない国の一つ。








初っ端からブチまけますが、在日アルジェリア大使館の受付対応が余りにもヒドイ








在日アルジェリア大使館のHPには「この書類を用意すればVISA発行する」旨が書かれており、その書類を揃えて在日アルジェリア大使館へ申請しに行くと、あーだこーだ難癖つけ、写真の背景が白くないだとか、髪の毛の全体が写ってないとか?とにかく、その場で訂正できないようなことを並べて申請を拒むのです。








後日、言われたとおりに訂正し、書類を揃え改めて大使館へ向かうも、何だかんだ言って受け付けない。それどころか、受付のアルジェリア人?がホント失礼にもほどがあるってくらい失礼。








大使館へ行ったときにビザ待ちの日本人旅行業者と話して初めて知ったのですが、これ、その業界では有名らしく、私の場合も本当に酷い扱いを受け、終いには人格否定までされるという最悪な対応でした。








これが許されるのは、治外法権である大使館内だからというのもあるかも知れません。トルコのサウジ大使館でカショギさんが殺害されても、トルコ警察は何もできなかったのと同じ。








ホント、名誉毀損で訴えたいレベルです。かなり気分害した上、なんと結局、個人でVISAは取れないことが判明したのですよ。








じゃあ、何で書き直せとか言ったわけ?2回訪ねたのですよ?







HPではいかにも簡単に取れるような書き方。にわかに信じられないし許せない。個人で行かれる方、ホント気を付けて!在日でなく近隣国の大使館でビザを取っていかれることをオススメしますよ。








私は、個人で在日大使館でのビザ取得は諦めました。








既にフライトを取ってしまっていたため、アルジェリアを扱う旅行会社でなんとかVISAだけゲットか、2~3日の現地発着ツアーがないか調べたのですが、日本発着7日間〜のガチガチスケジュールで自由時間ゼロなツアーなど、私の旅スタイルに合わないものばかり。








あんな遠くまで行くのにアルジェリアだけで終わりたくない。








なので片っ端から連絡したのですが、何故かどこも及び腰。ツアーでないとVISAを取り難いとすべての旅行会社で断られたのです。どうも、大使館のあの無礼な受付を知っているよう。








そんな中で見つけたのが「メティストラベル」という横浜にある会社。アルジェリア人の社員がいて、ツアーっぽくしてビザを取得するなど比較的融通が利くらしく、スケジュールもこちらでアレンジ可能。

 

 

 

 

 

 

 

 

空港送迎とホテルはメティスで決めなくてはならず、一日は必ずツアーにしなくてはならないのだけど、その他はフリーでいいとのこと。








私はアルジェリアのビザさえ取れればよかったので、この会社に連絡をしたのですが、現地滞在3日のうち、たかだか、
・空港ホテル間の送迎(空港まで30分くらい)、
・二泊のホテル代(ホテルは一泊100ドル程度)、
・1日の日帰りツアー(近場)、
・ビザ取得代









たったこれだけで、143,000円ですと!








完全に足元を見てるわけ。








なに?このボッタクリバーみたいな旅行会社は?








でも、他にビザ取得する手段ないため、仕方なくボッタクリ・メティス・トラベルに依頼。

 

 

 

 

 

 

 

 

しかし渡航一週間前になって「ビザ取れないかもしれない」と言い出し、そのうち、連絡してもろくに返事こなくなるなど最低レベルの対応が続き、








殆どのフライトが払い戻し不可のなか、直前までどうなるか分からず、最悪、すべての旅程見直しが必要になりそうな状況に。

 

 

 

 

 




で結局どうなったかというと、在日アルジェリア大使館の確認ミスでビザ発行が遅延しただけと分かり、渡航当日の夕方にアルジェリアビザの貼られた私のパスポートを品川駅で手渡しで受け取り、その足で私は成田へという、

 

 

 

 

 

 

 

ほんとね、








もろとも潰れろボケ!

イヤ、マジでこういう仕事の仕方する誠意の欠片もない大使館や、客の足元を見てボッタクるような会社は遅かれ早かれ淘汰されるものですのでね。因果応報の法則ってホントにあるのですよ。

 

 

 

 

 

 

 

 

気を取り直してトルコ航空でアルジェリアの首都アルジェへ。アフリカ大陸で最も面積の広い国です。





トルコ航空はアフリカのほとんどの主要国、地方都市へダイレクトに飛んでいてホント助かるわー。





ツアーの送迎車で首都アルジェの中心部にあるホテルへ向かって走ります。





私は、アルジェリアを物凄い貧国だと想像してきたのですが、





何か、想定より建物がゴージャス。





丘の上にはなんやらモニュメント?←ここは後ほど参ります。





これはグランドモスク。この時はまだ新築工事中で入れませんでしたが、アフリカ大陸最大にして、世界3番目の大きさを誇ります。





中心部に近づくと、ビルがひしめき合っていて、これまた私の想定外に都会。





え?こんなに綺麗な建物が。。本当に予想外。





美しくないですか?地中資源の多い国ですので、公共系の建物は豪華なのですね。






これは中央郵便局。アラブを象徴とするようなシンメトリーで優雅なデザインです。





一つの観光地となっています。





天気もいいので白い建物が冴える。





この空の色!





アルジェリアの海沿いは地中海性気候なのですよ。





カラッとしていてとても過ごしやすいです。





街を見回すと、フランス領だったからか地理的に近いからか、走ってる車はシトロエン、ルノー、プジョーなど仏中古車ばかりです。





次いで韓国車。ほとんど日本車を見ないなんて、この手の途上国では珍しいです。





だからアライバルビザが取れないのですね。韓国パスポートはアライバルビザOKですから。





日本パスポートは世界最強といわれており、ビザフリーで入国できる国が世界で一番多いですが、バラマキ以外にも理由あり、ズバリ日本車の輸出に関係するからなのですよね。





どんな国へ行っても日本車の販売店はありますし、中古車販売も多い。





それに伴う日本人スタッフの出入りも多く、その度に日本人の社員が在日大使館へ行ってビザ申請などしてたら大変ですからね。





そういう配慮があるわけです。日本人の旅人はその恩恵に預かってるというわけですね。





なので、逆に日本車の少ないアルジェリアのような国は、アライバルビザを取れないのですよね。





この白亜の建物はDjemaa El Djedidと呼ばれるモスク。





ミナレットがモロッコ風ですね。モロッコ風なのか、ここが発祥なのかはしりませんが。





この周りは広場になっており、オスマン時代の遺跡あり。





ここは、他の北アフリカ地域と同様に、中世ではオスマン、ローマ、近年はフランス領でした。元々は以前書きましたレバノンのフェニキア人が、紀元前に開拓した港なのですよ。





このあたりの港は、ほぼフェニキア人の開拓した寄港地です。


 




Ibn Badis Mosque of Algiers。土色が「らしい」というか、威厳あります。





Ketchaoua Mosque。ちょうど礼拝中で、女性は中へ入れず。こちらも美しいモスクです。





チュニジアやモロッコもそうですが、仏ミックスなイスラム教の国ですので、建築物がいい具合に洗練されています。





因みに、公用語はアラビア語、ベルベル語、フランス語です。





この頃ちょうど、アルジェリアではアラブの春が巻き起こっていたのですよ。






毎週金曜は、市民の反政府デモでお祭り騒ぎだったようです。





私の到着した土曜は穏やかでした。国民がしっかり奮起することは良いことですよね。

 

 

 

 

アルジェはなんと、地下鉄があるのですよね。資源国は何気にインフラ、整ってますよね。






街の中心部から離れてみます。





地下鉄から上がると、





すぐ先にロープウェイ乗り場。





先ほど国道から見えていた丘の上のMartyr’s Memorialという碑に参りました。





フランス植民地に耐えかね、アルジェリア人の起こした独立戦争の殉教者を追悼する記念碑です。





ここの周りは大きな公園になっていて、多くの若者や家族連れがいました。





寛ぐ若者。





この山の上からの地中海の景色もとてもいいです。





向こうに見える丘は旧市街。





こちらでは「カスバ」と言います。後で行きますのでご紹介しますね。





メンズたち。撮ってというので。





アルジェリアは子供の頃からアラビア語、ベルベル語とともにフランス語を学びます。





英語を話す人には滅多に会いません。





しかし私の訪ねた直後、これからの子供の国語教育は仏語をやめ英語にすると、アルジェリア教育相から発表があったのですよ。





賢明な選択だと思います。





フランス語を話せても、世界の競争で個人的に優位に立てることはないですからね。





ここに来るフランス人に都合がいいだけ。搾取し続けられるだけ。





世界の共通語は英語ですので、ここに来る多くの観光客と会話もできない。





この観光資源豊富な国にして、英語を話せないのは個人として多くの観光収入の機会損失に繋がっていると思います。





この国の人達にとってフランス語はなんの武器にもならないし、なんの収入の足しにもならない。





よくぞ舵を切る決断をしたと、そのニュースを見たとき思いました。





この頃この国で金曜に起こっていたデモも、フランスとズブズブで個人の利を得ている政治家への反発で、反政府以上に反フランスの面も強かったですからね。





この国で走ってる仏車なんか見ると、廃車寸前のガラクタをフランスから押し付けられてるようにしか見えませんでしたし。





ホント、フランスってどこまでセコイの?





まぁ、この頃の独裁のせいで半植民地みたいなものだったのでしょう。





子供の語学教育をフランス語から英語に変えただけでも、相当大きな変革だと私は思います。





さあ、ロープウェイで地上に降り、地下鉄に乗って先ほどの街の中心部へ戻ります。





先ほど、山の上から見えていたカスバへ参りました。





ここは世界遺産にも登録されているのですよ。





「カスバ」はアラビア語の「城塞」という意味です。






イスラム教のバザールやスークのようなもので、多分に漏れず何でも売っています。





少し前に書いたドバイ万博で、アルジェリアのパビリオン外観はここカスバがイメージされていましたよ。

 




カスバはとても活気があります。





アルジェリアは原油やガスが豊富ですので、実はお金持ちの国だったのですね。政府だけですが。




 
ロマン&ギリシャ&オスマン帝国の遺跡も多く、地中海性気候の湾岸は気候よく緑多く、





オリーブオイルが最高に美味しくて、フルーツは年がら年中なにかしら採れ、





観光地多く、物価も安い。





上述したように、非常に観光ポテンシャルの高い国なのです。





以前は軍掌握の反政府が内戦を起こしたり、





ブーテフリカ元大統領が長期に渡り独裁を敷いて、フランス政権と資源がらみでズブズブだったため、





それに反発する市民行動などで治安が悪かったのですが、





今は安定しています。






あれ。道端に。旧フランス領あるある。道路のど真ん中で売ってる。笑





アルジェは坂の多い街なので、あちこちでこのような階段があります。





どこか絵になる階段。あれ?この階段の途中でジョーカー踊ってなかったっけ?笑





今日はメチャクチャ歩きました。この手の街へ来ると、20~30Kmは余裕で歩きます。





そして、三日後くらいに疲れが出てくるのよね。爆





明日は早朝、国内地方都市へフライトなので、今日はこの辺りでホテルへ戻ります。









 

アルジェリアの一歩踏み込み記事








旧フランス領の食べ物はまぁまぁイケる

オススメスーツケース。