奏たちは、職業体験をしました――
奏と詩は、レジ打ちを。
旋と優は、品出しを。
律は、マネージャーを担当しました……
レジ店員「ハンディスキャナーを使って、
商品のバーコードを読み取ります。
“読み込めない場合”は、商品名を打ち込みます。
あとは、この繰り返しなので、説明は終わりです。
やってみましょう!!」
奏「はい。」
詩「難しいかも……。(>_<;)」
奏「『シミ取りレーザー』だと思って、してみたら?
お母さん、使ってない?? 私のは、使ってるよ。」
詩は、目を見開いて言いました。
詩「んーーっ!! 私のとこも!!
一緒なんだー♪ 嬉しい(*^▽^*) 頑張る!!」
ですが、こんな感じになってしまいました……
詩「にゃあああーーーっ!! また間違っちゃったー!!
おつり、難しいよぉ~~!!l(+д+)l
簡単に、出来ないのかなあ??」
てんやわんやになっている詩を助けたのは、優でした。
優「『好きなものに譬えてみたら?』
お馬さんだと思ってみたら…」
詩は目を見開き、目を輝かせていました。
詩「ん!!!Σ(゚Д゚) そっかー!\(◎o◎)/!
ありがと、るーくん♪ 一緒に、しよ♪♪」
優は、柔らかく微笑みました。
優「うん♪ 一緒に(*^-^*)」
奏は?というと……
奏「化粧品が1点。医療用品が2点。
美容栄養剤が1点。化粧補助用品が2点。
…あっ! 3点ですね。申し訳ございません。
お会計が、8700円です。
1万円、お預かり致しました。
おつりが、1300円です。
今後とも、ご贔屓に~! ありがとうございました~!」
完璧に、出来ていました。
詩は、目をパチクリさせながら訊きました。
詩「ええーーーっ!!\(◎o◎)/!
何で、そんなに出来るの~~!??」
奏は、淡々と言いました。
奏「私の叔母さんが、現役でやってるから。
と、やってみたかったの。こういうこと。
意外と、楽しいね♪ うーちゃん。」
詩は笑顔で頷き、自分の持ち場に戻って行きました。
詩「うん♪♪ 頑張る!!(^∇^)v」
奏は、“詩が、遠く行くような気がして”、
胸が痛くなっていました――