奏は、生き生きとしていました。
そのあいだ旋くんは、目まぐるしく動いていました…
ナゲェ「トレセム、シミセール。」
通訳(旋)「ボクは、このように思った。」
奏「イェトアコスティーン、ストロームナスルーンシ。
イェアトティ!」
通訳「日の当たる木陰に居るようだ。
まるで、“君みたいだ”♪」
ナゲェ「ナリホティム、ティフシャ。」
通訳「お世辞じゃないけどね。」
これを、快く思わない人が居ました…。律でした。
律は、ボソっと言いました。
律「気障なやつ。俺は嫌いだな。」
奏は、眉をひそめながら言いました。
奏「ザプレベー、ヤーケネゼナーム!」
通訳「そもそもボクは、キミのことを知らないけどね。」
律は、歯を剥き出しにして悔しがりました。
旋は少し、“笑っているよう”でした。
……
それから奏の成績は、見る見る内に上がって行きました……