左サイドシルは想像以上 素人溶接で土台をつなぎ直す|VWバス再生記録 #10 | ロックベーシスト 西本圭介

ロックベーシスト 西本圭介

テクニカルベーシストとしてベース・マガジンでも紹介 / ディープ・パープルのグレン・ヒューズ達と共にヨーロッパ11カ国を周り、また巨匠ビリー・シーンと共にKoRnのドラマー[レイ・ルジアー]のリズム隊として登場。

 

昨日に続いて、今日も左サイドの補修です。

今回手を付けたのは、左側のサイドシル周辺。
 

右側もなかなかの状態でしたが、左側はさらに腐食が進んでいます。

理由はたぶん、このバスが移動販売車として使われていた頃の環境。

営業中、こちら側は建物や日陰側になることが多く、湿気が残りやすかったのかもしれません。

以前の記事でも書きましたが、左側は全体的に錆が深いです。
 


16年前の補修を剥がすと、またしても大穴

まずはサンダーで古いパテを落としていきます。

このあたりも16年前に一度補修した場所です。

表面だけ見ると、

「まあ、ちょっと錆びてるかな」

くらい。

でも削っていくと、

はい。

また出ました。

大穴。

もう最近は驚かなくなってきました(笑)

旧車の錆は、

表面に見えている部分より、

削ったあとに出てくる部分が本体。

そんな気がしてきます。


今回は「土台そのもの」が浮いていた

今回ちょっと厄介だったのが、

サイドシルの一部が錆で剥がれ、浮いていたこと。
 

この状態で上からアルミ板を貼っても、

そのアルミ板が付いている先がグラグラしていたら意味がありません。

いずれ、

土台ごと剥がれる。

これはさすがにマズい。

ということで、

久しぶりに登場です。

素人溶接。


点付けを繰り返して、なんとか橋渡し

本来なら、

腐った部分をきれいに切り取って、

新しい鉄板を作って、

きちんと溶接。

というのが正しいのでしょう。

でも僕の技術では、そこまできれいにはできません。

なので今回は、

浮いているサイドシルとボディ側を、

点付け溶接を何度も繰り返して橋渡し。
 

きれいな溶接ビードなんて期待してはいけません(笑)

とにかく、

離れていた部分をつなぐ。

グラグラしないようにする。

その一点に集中。

 

見た目はともかく、

これで土台としてはかなりマシになりました。


そして、いつものアルミ板

土台がある程度固定できたところで、

ここからは最近おなじみの作業。

0.8mmアルミ板。
 

穴の大きさに合わせて切って、

手で曲げる。

膝で押す。

必要ならハンマー。
 

そして今回も、

家の前のポールをちょっと拝借。
 

パイプの丸みに押し付けながら、

だいたいのアールを作ります。

高級板金工具?

ありません。

目分量です(笑)


下は目玉クリップ、上はタッピングビス

形がある程度できたら、

ボディへ仮合わせ。

下側は目玉クリップで固定。

上側はマルチタッピングビスで固定します。
 

そして、

クイックメンダー30で接着。

 

 

最近この流れにもかなり慣れてきました。

板を貼る。

固定する。

少し固まり始めたら叩く。

端を馴染ませる。

細かい形は、

最終的にパテさんお願いします方式。

です。


ドア付近の錆もついでに処理

せっかく左側を触っているので、

ドア周辺の細かい錆も同時に処理。

サンダーで浮いた塗装や錆を落として、

いつもの、

リブロックU アンダー。


 

本日の予定では、

ここからさらにB1まで行きたかった。

ところが。


旧車DIY最大の敵、夕立ち

午後、

急に天気が怪しくなってきました。

そして、

夕立ち。

はい。

終了です(笑)

 

本当は今日は、

アンダー。

B1。

まで終わらせる予定でした。

でも水性材料とはいえ、

乾燥工程中に雨を食らわせるわけにはいきません。


なので今日は、

アンダーまでで終了。

予定は一日ディレイ。

明日、

B1。

乾燥状態を見て、

B2。

できればそこまで進めたいと思っています。


毎日板金しているわけではありません

最近ブログだけ見ていると、

「この人、毎日ずっとワーゲンバス削ってるな」

と思われるかもしれません(笑)

でも僕は、

ベースレッスンも本業。
 

 

 

なので一日中ずっと車を触れるわけではありません。

レッスンがある日は、

大掛かりな作業は無理。

そんな日は、

朝にB1だけ。

昼休みにB2。

夕方にトップコート。

みたいに、

細かい工程を割り振ります。


この作業、実は段取りがかなり重要

リブロックは、

塗って終わり。

ではありません。

乾燥時間があります。

なので、

「明日は午後からレッスンだから、午前中にここまで」

「翌日は外出だから、乾燥だけ」

「週末は大掛かりな作業」

みたいに、

カレンダーを見ながら先に段取りしておかないと、

全部ズレていきます。
 

今回も、

本当なら今日B1まで。

明日B2。

という予定でした。

でも夕立ちで一日ズレました。
 

旧車修理というより、

最近は工程管理ゲームです(笑)
 


同時進行でウインドウォッシャーも直す予定

もう一つ。

現在、このワーゲンバスのウインドウォッシャーは、

なんと、

シャンプーボトル方式。


SANY0422.jpg

SANY0419.jpg
 

なかなかワイルドです。
しかし原始的で16年壊れていません。
 

これも今後、

汎用の電動ウォッシャーポンプ

へ交換する予定。
なぜ当時は電動へ交換することを思いつかなかったのだろう?
 

錆穴補修だけではなく、

こういう「普通に使うための機能」もスキマ時間で少しずつ戻していきます。
 


来週は東京出張

来週は東京出張があります。
仕事への復帰では無く、単身赴任先のアパートの様子見です。
無人君なので気になることもあるし、持って帰りたいものもあるのでさ。
そしてこのタイミングで引っ越し屋さんと打ち合わせします。

11月中旬には一旦東京のアパートを引き払います。
事故後に通算で2週間ほど仕事に復帰した際に生活しましたが、この3ヶ月以上は無人君です。
家賃は社宅なので良いですが、光熱費は自腹なので痛い。
会社の負担も申し訳ないし、何にせよ不用心だということが最大のポイントで一旦撤退を選びました。
これを持って東京の仕事は退職ということでは無く、引き続き休職はしていますが、社宅は撤退するということです。
 

そんな事故後の様々な人生設計もあるので、

ワーゲンバス作業は来週は少しペースダウン。


東京から戻ったら

フロントバンパー。

そして、

リアバンパー。

 

このあたりを外してやりたいと思っています。


バンパーの裏は、

普段見えません。

見えない場所には、

たいてい何かいます。

たぶん錆が(笑)


フロント側をやって、

その後リア側。


バンパーに隠れていた部分の錆を順番に処理していく予定です。


今は、できる日にできる分だけ

今回の再生プロジェクトは、

納期のある仕事ではありません。

だから、

今日全部終わらなくてもいい。

雨が降ったら、

明日に回す。

レッスンの日は、

塗るだけ。

時間がある日は、

削る。

溶接する。

板を作る。

そんな感じで進めています。

でも、

毎日ほんの少しずつでも、

昨日より穴が減っている。

それだけで十分です。


明日はB1、その先へ

今日は、

左サイドシルの土台補修。

アルミ板の整形。

接着。

ドア周辺の錆処理。

そして、

Uアンダーまで。


ビフォー↑
 

アフター↓
 

明日は、

ここへB1。

乾燥を見ながらB2。

できればトップまで。

また一歩ずつ進めます。

ちなみにこの蓋をした中の処理については、じつはこのサイドシルの裏側は室内の同様に朽ちた壁面の下部分から除くことができます。
室内の壁の鉄板を処理する際に防錆剤のノックスドールを室内から吹き込む予定です。

以前パテ前にノックスドールを入れたら、その溶剤のせいでパテの張り付きが弱くなったんですよ。
なので、今回も接着剤の前にノックスドールを吹き付けるのは辞めておきました。

接着剤が乾いて、リブロックの層も乾いた後、サフェーサー状態になってから、室内や雨抜き穴からノックスドールをぶち込む、そうする予定です。

 

 


今日やったこと

・左サイドシル周辺の古いパテを除去
・腐食して浮いていたサイドシルを点付け溶接
・0.8mmアルミ板を現物合わせで成形
・クイックメンダー30で接着
・目玉クリップとマルチタッピングビスで固定
・ドア周辺の細かな錆を除去
・リブロックU アンダー施工
・夕立ちによりB1施工は翌日に延期

今後の予定

・B1施工
・B2施工
・トップコート
・汎用電動ウインドウォッシャーへの交換
・週末にフロントバンパー取り外し
・フロント周辺の錆補修
・リアバンパー取り外し
・リア周辺の錆補修
・来週は東京出張のため作業ペースを調整